のぞみ寮通信

めぐみ館

2012/01/16

めぐみ通信 (2012年1月16日)

3年生は、残り2週間と少しです。今から出来ることは、しっかりと取り組んでおくように進めてください。折角の自宅学習期間に、何かしらの手続き等で戻ってこないといけない事が無いように。お忘れなく!!
 

 1,2年生は、早速ミーティングが持たれます。この期間に来年度の枠組みの素案を仕上げて、自分たちの在り方を振り返ってください。2ヵ月後には敬和生となる新入生を迎えます。そのための準備は、春休み前にしっかりと段取りを組んで新年度が取り組めるように、しっかりと話し合いを重ねて下さい。また、ルールブックについては、現3年生からもアドバイスをもらう事も必要ならば、お願いしましょう。
 

 さて、今年もルール見直しの季節となりました。通話時間には臨機応変さを取り入れたり、挨拶する時には名前を付けずに気持ちよくできるようにとルールが改善されました。
ルール、という事が先行する人間関係には、心通う事がなおざりになってしまう危険があるための改善でした。その姿勢は、こんな普段の様子からも見ることが出来ます。みなさんは、3年生の事務室の使い方にお気づきでしょうか。1年生が、くつろいでおしゃべりしている時に3年生が大勢居ては、やりにくいだろうし、また事務室でワイワイと団らんのひと時を持てるようにと、3年生はほとんど事務室使用を控えてくれていました。
3年生ならではの気配り、偉そうにするのではなくて、上級生ならではの余裕ある一歩引いた姿勢、心のあり方です。その心を学びつつ、次なる時代へとバトンを受け取って良き時代を重ねていきましょう。

(榎本)
 

 
 
 

< 40回生が戻ってきたよ!! >
 

 1月7日に40回生の「成人を決意する会」がありました。そのために1月6日からめぐみ館に戻ってきた5名がいます。 みんな元気な姿を見せてくれました。
 

 前夜祭では、時間差で登場した5人を囲んで、丁度お休みのでしたので我が家でたこ焼きパーティーとあいなりました。館内には40回生からご挨拶アナウンスが流れ、久しぶりの先輩に多少の遠慮もしながら、現3年生たちはやってきて一緒にたこ焼きを平らげ、差し入れのお菓子もあっという間でした。
後日、ある3年生が、「40回生と食べたたこ焼が一番美味しかった!!!」との話からも伺えるように、卒業生との再会のひと時は寮ならではと言えるでしょう。
たこ焼きパーティーの後に、40回生のKさん、「電話ダッシュ」もしたいと言って、わざわざ友だちに自分あてに電話してもらい、電話ダッシュをさせてもらっていました。何かと寮生活が懐かしかったようです。何はともあれ、卒寮した人たちが戻ってきてくれるのは、本当に頼もしいです。
 

 最後は共同風呂にも入って、「自分たちでお風呂掃除をします」、と言ってはしゃいでいました。(前日に、在寮生に断っておきました。)
「成人を決意する日」の朝、しみじみとHさんがこんな事をつぶやいていました。「こんな何にもない所で生活していたんだなあ」と。この生活に慣れきっていた人が、今となっては「何にも無いところで生活できていた」と感慨深くなっている姿が、何となく新鮮にさえ聞えました。
 

 40回生と久しぶりに再会できたのは約2年ぶり。今年のフェスティヴァルでは41回生が大勢駆けつけてくれました。フェスのほんの3ヶ月前に一緒に暮らしていた41回生、そして今の3年生が1年生だった時の3年生だった40回生、それぞれに今を一生懸命に生きている姿が眩しく目に映ります。
そう考えるとこれからの3ヶ月後、そして2年後の自分をイメージしてみてください。それぞれの理想の自分像や、目標は・・・。そのイメージに向かって、日々具体的に向かって夢や、イメージした自分の姿の実現に向かって一日一日を大切に!!
 
 
 
 

< 片付けの魔法 >
 

 年末年始に観たテレビ番組の一つに「部屋の片付け達人」が特集された番組がありました。近藤麻理恵さんと言う片付けコンサルタントの方が、様々な収納法に付いて語っているのです。衣類のたたみ方、収納のコツ。
その作業に至っては、一つ一つが自分にとって愛おしいものかどうかの見極めをする事がポイントとなっています。部屋を片付ける時「いつか使うかな」だったり、「なんだか捨てたら悪いから」などの、将来を心配する気持ちや、過去のしがらみが、物持ちの判断になっては、片付けたつもりでも、結局不用品が移動しただけの残念な空間づくりをしている事になっていると、近藤さんは指摘しています。
その後、本屋さんに行ったら、近藤さんの本があり、テレビで話している内容が書かれている本、買って帰りました。
 

 それから、新潟の自分の部屋に戻ったとき、何となく自分の部屋で「愛おしい物かどうか」と言う意識を向けて部屋の中、押入れの中を整理してみました。すると、出るわ出るわ。そんなに出ないだろうと思っていた私でしたが、近藤さんが言われているとおりに、想像の2倍くらいの量がでました。近藤さんは、「自分はそんなに要らない物は無いという人でも、考えている量の2倍は出るのが一般的です」とおっしゃっています。ほんと、その通りでした。自分の持ち物の不要になった物を見てびっくりです。
 空きダンボールをそのままの形で置いておくのは、ダンボールに土地代を払っているようなものだ、と言う例え話通り、私の押入れにあった空きダンボールはリサイクルゴミへと行き、押し入れがすっきり。南国のお土産に自分で買ってきたカエルの置物2つ、電気製品の空き箱や、分厚い説明書、昔のワードなどの練習用の本、20年ほど前に買ったお気に入りのバックは古びて捨てられなかったのが2つ。不要になった古い籠。なんてこと無いように思うかも知れませんが、これがゴミ袋に2つほどになったのです。プラスダンボールですから、やはり、土地代と考えると、不用品に無駄に土地を与えて住まわせていたと考えると、ゾッとします。
 

 皆さんも、自分の家に思い出の物の数々、加えて、2つ目の住居に寮の暮らしで持っているのですから、自分の物の整理整頓を見直してみてください。
 季節は新年度、新境地を目の前にしているこの時期に、新しいものや、環境に必要なスペースを作るにあたって、しっかりと次の為にスペースを作るべく、じっくり自分のものと向き合って、「いとおしい物」に囲まれて、日常を大切に出来る日々を送りましょう。

(榎本)
 

 
 
 

< 入試労作 >
 

 やっぱり今年も雪でした!珍しく地面がツルツルに凍った1月12日。一次入学試験が行われました。この日、大切な役割を担ってくれるのが入試労作の敬和生。「今年も寒いな〜」とチャペルに向かうと、めぐみ館の1、2年生、そして3年生の笑顔に出会いました。
 爽やかな笑顔にグレーのブレザー。長めのスカート。とっても素敵です!(そのスカートの丈、可愛いよ!)受験生に、笑顔と丁寧な言葉で接する姿に、成長を感じました。皆の笑顔と言葉がけが、受験生の緊張を解く特効薬になったことでしょう。
 夜の点呼の時には、眠たい目をこすりながら「私が案内した受験生、すっごく緊張していたから、『緊張しなくて大丈夫ですよ。』って言ったんだ。」と話す子や、「私が案内した○○ちゃん、絶対めぐみ館ね!!」と説得して来る子もいました。
 

 私が敬和を受験したのも、もう12年前になりますが、その時に案内してくれた先輩の姿を今でも良く覚えています。すごく笑顔が素敵で、優しく話しかけてくれたこと。赤い上履きが履き古されてピンクっぽくなっていて、“私もこの色が履きたい!”と思ったこと。(準備会の時に青い内履きを見てがっかりしたよ。)入学後も、その憧れの気持ちを持ち続けたこと。
 皆さんも出会った受験生にとってそのような存在になったこと、間違いないでしょう。この春、めぐみ館に加わってくれる45回生が、皆にどんな憧れを抱いたか聴くのが楽しみになりました。

(冨井)