のぞみ寮通信

光風館

2012/01/16

光風館通信 第315号(1月15日)

< 現在進行形~東日本大震災から10ヶ月~ >
 

 冬休み前、12月20日から22日まで、声楽部・シュビドゥバーズの被災支援労作に同行させてもらいました。光風館からはAくんとHくんが参加しました。今回の被災支援労作はいつもの被災支援労作と少し違い、1日目と3日目に被災地でのワークではなく、学校や仮設住宅で歌を歌うことがプログラムに入っていました。(2日目はワークをしました)
この3日間を通して、七ヶ浜のボランティアセンターでも急遽お願いされて朝と昼に何曲か歌う場面もありました。歌を歌い始めると、全国から集まったボランティアの方々、ボランティアセンターのスタッフもみんなの歌声に聴き入っていました。中には涙を流しながら歌声を聴くボランティアセンターの方々もいました。私たちは、震災以来、「被災者」という言葉をよく口にしていますが、意外といつもボランティアを受け入れて下さっているボランティアセンターの方々も被災されているということを忘れがちです。声楽部・シュビドゥバーズの心のこもった歌声を聴きながら、ボランティアセンターの方々も一時だけですが日頃の疲れや緊張が癒されたのかもしれません。
今回、突然お願いされて歌う場面が多かった声楽部とシュビドゥバーズですが、いつどの場所でも心のこもったキレイな歌声と表情を見聴きすることができました。これは間違いなく日頃から積み上げた練習のたまものだと思います。継続することで自分の身になるのはなにも歌だけではありません。勉強、スポーツ、日頃の生活にも言えることです。2012年、私たちはどのように歩むべきでしょうか?
2012年になり、2011年に起きた東日本大震災についていろいろと振り返りや総括がされ始めています。しかし、東日本大震災は過去の出来事ではありません。これはよく仙台北教会の小西望先生が語ってくださることですが、現在も被災された方々は大変な生活を余儀なくされています。そのような方々が今も苦しんでいる、悲しんでいる、不安の中にいるのなら、東日本大震災は「現在進行形」なのです。東日本大震災から10ヶ月が過ぎました。時間の経過と共に私たちの意識も薄れ始めているように思います。もう1度、私たちに出来ること、節電、食べ残しを無くすこと、そしてなによりも与えられている日々の生活を大切にすることをしていきましょう!

(三浦)
 

 
 
  

<1時間が過ぎた今年…>
 

 あらためて、みなさん明けましておめでとうございます!通信でのあいさつは初めてですね。みなさんはどのような冬休みを過ごしましたか?寝正月になった人も多いみたいですね。実家に帰ってゆっくりとできるというのはいいことですね!私は、冬季休業の間、三浦先生が上に書かれていますが、声楽部のみんなとともに被災地支援労作に七ヶ浜町に行ってきました。8月以来となる七ヶ浜の町。到着しあたりを見回してみると、海岸に打ち上げられていた大きなコンテナなどはなくなり、流されていた家や車も撤去され、見た目には「復興が進んでいるな」という印象を受けました。声楽部のみんなは、七ヶ浜の小学校の学童保育などに歌声を届けました。みんなについて私も学童保育に行きました。元気いっぱいに室内を所狭しと走り回るたくさんのこどもたち。一見、なんでもない小学生に見える彼らですが、どうも様子がおかしいのです。しばらく時間が経っても落ち着かず、興奮したように奇声を上げ続ける子、しがみついてくる子、力任せにたたき続ける子…。あとから聞いた話では、学童保育のなかには家が流されてしまって仮設住宅での生活を余儀なくされている子、お母さん、お父さんを亡くした子もいるということです。たくさんの悲しみや不安、つらい気持ち、イライラする気持ち、甘えたい気持ち…いろんな気持ちを子どもたちは出し続けていたのかな、そうも感じました。見た目に町がきれいになって「復興」しているように見えても、被災された方々の心の傷は早々に癒えるわけもありません。三浦先生が書かれておられるように、こどもたちにとっても、大人の人にとっても震災は「現在進行形」だということを、あらためて思い知らされた年の瀬でした。
 

 明けて2012年。全国各地で、「今年こそはよい年に」という言葉が発せられるのをテレビなどでよくみかけました。多くの人の心のなかに東日本大震災が消えずに残っています。被災された方にとって本当によい年になることを祈ります。また、隣にいる私たちが、そのために少しでも思いを共にし働くことができることを願います。静かに明けた2012年。早くも1月も半分が過ぎました。1年を1日=24時間に例えるならば、もう1時間が過ぎ去ったわけです。なんとも早いものですね。あと23時間。これは、長いようで、でもきっとあっという間です。1年の一日一日をどのように過ごしていくか。自分自身のこと、仲間のこと、光風館のこと、社会のこと。しっかりと考えて歩んでいきたいですね。

(浮田)

 
 
 
 

< 礼拝のお話し >(12月の礼拝の話しです。)
 

T.M.(3年)
 みなさん、こんばんは。8室のTです。みなさん、松田直輝というサッカー選手を知っていますか?横浜Fマリノスの中心選手として長い間、マリノスを支えてきたディフェンスの選手です。フォワードのように点を取って目立つようなポジションではありませんでしたが、日本代表にも選出され、2002年のワールドカップで日本をベスト16に導いた選手でもあります。そんな素晴らしい経歴を持った松田選手ですが、昨年、マリノスから戦力外通告を受けてしまい、J2昇格を目指す松本山雅FCに移籍しました。そして、今年の8月4日に練習中に心筋梗塞で亡くなってしまいました。このニュースを聞いたのは、僕がサッカーの試合を終えて、その時に泊まらせてもらっていたT.N.くんの家に帰った時でした。松田選手は僕の憧れていたサッカー選手の1人だったので、大きなショックを受けたと同時に、サッカーができることの喜びを感じました。
 1、2年生の部活をしているみなさん。部活に打ち込める時間はどんどん短くなっていきます。引退してから後悔をすることの無いように毎日を大事にしてください。部活をやっていない人は、無理に入れとは言いませんが、少しでも興味のある部活があるのなら挑戦してみてはどうでしょうか?今からでも遅くないと思います。
 
 
 
 

K.H.(3年)
 みなさん、こんばんは。8室のKです。今日は週末を過ごしていて感じたことについて話したいと思います。
 テスト期間の最終日である金曜日に、僕は家に帰る事にしていました。「あー、テストも終わったことだし、やっと楽に生活できる」と気楽な気持ちになってダラダラ過ごすために家に帰りました。
 土曜日は、TSUTAYAに行ってCDを借りたり、インターネットなどをしてダラダラ過ごしていました。そして、ふと郵便物を見ると、大学からの手紙が来ていて、中を見てみると、合格通知書が入っていました。それを見た瞬間、「テストからも受験からも解放されて、あとは遊びまくれるぜ!」と、とても気楽な気持ちになりました。そんな感じでダラダラ過ごして土曜日が終わり、日曜日は年末年始のアルバイト面接に行きました。面接が終わって、「また寮に帰らなければ」なんてことを考えていると、月曜日に生物Ⅱのテストがあるという重大なことに気付いてしまいました。「うわー、ミスったー、こりゃ死んだな・・・」と絶望して、「油断大敵」とはまさにこのことだなと痛感しました。
みなさんもこのようなことがないように日々気を引き締めて生活をしていきましょう。何かサボったり、遊んでばかりいる人、今は楽で楽しいかもしれないけど、後になって苦労するかもしれません。そうならないように気をつけてください。
 
 
 
 

W.K.(3年)
 みなさん、こんばんは。8室のWです。今日は「時間」について話したいと思います。
 時間は、誰にでも同じように流れていきます。でも、その感じ方は人それぞれだと思います。時間の長さやスピードは時計を見れば一目で分かります。それは、日本だけでなく、世界中の何処でも同じです。でも、時間が早く進むように感じたり、遅く進むように感じることはないでしょうか?私は、時間の流れの感じ方は、気持ちの持ち方によって変わるのだと思います。
 例えば、好きな授業はあっという間に終わるのに、嫌いな授業ではなかなか時間が経たなくて「面倒臭いなぁ」とか「退屈だなぁ」と感じることがあると思います。こう考えると時間というものは面白いものだと思います。時間は止まらずに動いています。一分、一秒をもっと大切にしてみてはどうでしょうか?みんな、寮で生活しているのだから、一人でいるよりも友だちや先輩・後輩と一緒にいる時間を増やしていこうということです。特に、3年生はあと1ヶ月くらいしか一緒にいることができません。今の時間を大切にして過ごしてみてはどうでしょうか?