のぞみ寮通信

大望館

2012/01/16

大望館通信 第185号(1月15日)

< 礼拝のお話より >
 

皆さんはどんな冬休みを過ごしたでしょうか?この休みは、クリスマスがありお正月があり、なんてったってお年玉がもらえるということもあり、何よりも楽しみな休みであったのではないでしょうか。私自身も振り返ってみれば、冬休みは他の休みとは違う楽しみな休みであった覚えがあります。しかしながら、いつの間にかお年玉ももらうのではなく、あげるほうになっているのは少し寂しいですが、子供の喜ぶ顔が私の何よりのお年玉なのかもしれません。
 さて、今年の冬休みですが澤野家には大きな変化がありました。女の子の家族が一人増えたのです。お腹の子が女の子であることはわかっていたことではありますが、いまだにオムツを替えるときについているものがついていないこの違和感は抜けません。名前をMとつけました。私の子どもですので多分大きくなるにつれて私に似てしまうでしょう。間違えても美人になる事はありません。それでもいいから、心が美しく育ってほしいそんな願いを込めてつけました。
 

 去年の12月16日のことです。4時の打ち合わせが終わり自宅に戻ってみると、それまでは元気だった妻がしんどそうにしています。どうしかた聞いてみると、いつもと違うお腹の痛さがあるといいます。もしかして陣痛?聞いてみるとそうかもしれないといいます。すぐに病院に行きました。すぐに入院しました。Nが生まれて1年半。帝王切開で出産したため、陣痛が来てしまったら切ったところが開いてしまい母体がかなり危険になるということで、陣痛がきたらだめだったんです。そういった意味でお腹の子も陣痛が来る前に取り出そうということで、帝王切開が決まっていました。12月27日が予定日だったんです。しかし、その時点でやはりちょっとした陣痛だったみたいで、すぐに入院して点滴をしてもう一度引っ込めました。これで一安心です。
 

 というわけではありませんでした。母親が入院してしまい、残された家族は一体どうすればいいのか?小学生のSはともかく、未だ言葉を発しない、Nが我が家にはいます。出産後何もできないことはわかっていたので、私の実家の母親に来てもらう予定でした。しかしそれも12月26日。その日まではどうしてもくることができません。10日あります。この10日間、私は37年の人生でこんなに大変だと思ったことはこれまでに経験したことはありませんでした。小さなわが子が、まさに小悪魔に見えてなりません。
 生物学的に考えても元来、雄という生き物は子育てをしません。しないのではないんです、できないんです。人という生き物は何千年も男は外で狩猟をしてきました。そういうDNAが組み込まれているわけです。それに反して子育てをすることは不可能といっても過言ではないでしょう。
 

 で、今回その生物学的に反していることをやり通したわけですが、これまたうまくしたもんで何とかなります。何とかなりましたが、やはり子育ては大変です。その大変さは半端ではありません。今現在私の妻は未だ家事をやるまでに回復はしていなく、私がすべてやっているんですが、あの時とは状況がまったく違います。いてくれているだけで子供は落ち着きます。わたしがいなくてもこの雰囲気はまったく変わりませんが、妻がいなくなるとすぐに変わってしまいます。母親は強いです。その存在は大きいです。
 

 さて、そして私が今回のことで気が付いたことは、じゃあ一体誰のために頑張ったのかなということなんです。自分の子供だから出来ることなんです。母親も自分の子供だからこそ、寝る時間をもさいてまで、子どもにおっぱいをやったり、遊びにも行かないで子育てができるんだと思います。子育てをして改めて気が付かされました。自分の時間のそのほとんどを子供のためにさいているということに。
そりゃ子供が少し大きくなって自分のことは自分でできるようになったら、ほっておきたくもなります。ましてや高校生にもなれば、いい加減にしてくれといいたくなります。だって散々自分の時間を犠牲にしてきたんですから。ということで、みんなもいつまでも甘えていないで、自分のやるべきことにしっかり向き合って欲しいです。それがここまで育ててくれた両親への恩返しになるんじゃないでしょうか。もう一度いいますが、親は自分の時間のそのほとんどを君たちに費やしてくれたんです。その思いにしっかりと応えてください。

(澤野)
 

 
 
 

<敬和学園大望館45回生>
 

 先日、一次前期入学試験が無事に終了しました。君たちにとってはこの入試のおかげで、学校が休みになるので少しラッキーだったのではないでしょうか。さて、これでひとまず寮生として来年度入ってくる新しい仲間が決まったわけです。D君とY君の弟が入ってくるのはみんなも知っているとおもいますが、当然それだけではなくそれ以外にも入って来てくれます。その数もまだ次の試験があるため確定はしていませんが、既に14~15名。これで次の試験であと何人確定するかです。もしかしたら過去最多を記録するのではないだろうか?と期待しますが、このご時世です、そうはいかないでしょう。
 しかしながら、このご時世にこれだけの新しい仲間が敬和学園を選び、寮に入って来てくれる決心を抱いてくれると言うのは、嬉しい限りであります。
 そしてこれから度々みんなに聞かれることでしょう。「どんな子が来るん?」それはわかりません。実際に一緒に過ごしてみないと、時間をかけて接していかないと素は見えてこないからです。でも、一つ言えることはみんなおんなじ中学校を出たばっかりの男の子なんだという事です。
 これを機に、入ってきたばっかりのフレッシュな気持ちを思い出してみてはいかがでしょうか?3年生のラストメッセージが始まっています。みんなと出会ったばかりの君たちはどんな自分だったでしょうか?それを思い出せばそこからの成長が自分でも感じることが出来るんじゃないかな?

(澤野)
 

 
 
 
 

<雪に気をつけて!>
 

 新年・新学期が始まって早くも1週間が経ちました。といっても、まだ学校に行ったのは3日間だけだから、なんだか冬休みがだらだらと続いているような、そんな気分の人も多いんじゃないでしょうか?一次前期の入学試験が無事終了しました。休みのなか労作してくれたみなさん、どうもありがとうございました!今週からは、通常通りの毎日です。この学期はとてもとても早く月日が進んでいきます。3年生はもう本当に数えるだけですね。一日一日、敬和学園で、大望館で歩んできた道を振り返りつつ、最後の仕上げとして、どのように過ごしていくか、考えながら生活していきましょう!
 冬も本番で積もる雪も多くなってきましたね。関西から来た私は寒さに凍える毎日です。そんな寒いなかでも、フリーの日にバスに乗って街に出かける人もたくさんいると思います。入試休みの間に、街にでかけた生徒がバスが事故に遭い清水フードあたりから歩いて帰ってくることになったというなんとも悲惨な事態が起こりました。冬の雪道は怖いです!どんな事故が起こるかわかりません。バスで街にでかける人はいつもよりも時間に余裕をもって帰ってくるようにしましょう。歩いて清水フードやTSUTAYAに行く人は、他の車などにくれぐれも気をつけてくださいね。そして、休日の当日外出届もしっかり書いてくださいね。無事故で楽しく充実した冬の毎日を過ごしていこう!

(浮田)