自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2011/12/05
12月2日(金)、1年生である44回生は、社会科特別授業を行いました。 実施に当たり、各クラスから2~3名の実行委員が選出され、彼らが中心になって今回のプログラムが進められました。
「Our War 『今』そして『これから』 ~私達が知らないといけないこと~」というテーマを掲げて44回生はこの特別授業に臨みました。
今回の一番の目的は、講師に不戦兵士・市民の会代表理事の猪熊得郎さんを迎えて、実際に兵士として体験された戦争のお話を聞かせていただくことでした。猪熊さんのお話は想像を絶するような、残酷で生々しく、また悲しいお話でした。これを聞いた44回生は改めて戦争の恐ろしさを感じ、「二度とやってはいけない」とそれぞれが不戦を心に強く誓ってくれたと思います。
この日は自分たちが今おかれている状況を確認し、「二度と戦争を起さないためにはどうするべきか」をじっくり考えた一日になりました。
具体的なプログラムの一つにクラス対抗形式の「ディベート」がありました。
①戦争における殺人は罪に問われない
飯豊クラス(肯定) vs 弥彦クラス(否定)
②自衛隊は憲法9条に反していない
若ぶなクラス(肯定) vs 妙高クラス(否定)
③沖縄の在日米軍基地は撤去すべきだ
磐梯クラス(肯定) vs 苗場クラス(否定)
学年の皆の前での発言ということで緊張した人もいたでしょうし、ディベートをすること自体が初めての生徒がほとんどでしょうから、なかなか難しい部分も多かったと思います。用意してきた文章はスラスラと読めるのですが、実際に主張を戦わせるとなると議論の展開がかみ合わないこともありました。
しかし会場から発言者をサポートするような声がかかるなど、洗練された形ではありませんでしたが、発言者が懸命に論じようとする姿勢に聞いている皆の気持ちが入り込んでくるような、とても好感のもてる集会でした。
最後の閉会で実行委員から44回生のみんなに問いかけがありました。。
「私だったら、今日の特別授業で考えた戦争の問題を地元の友だち、家族に伝えていきたいなと思います。」 「皆さんだったら、どうしていきますか?」
一歩一歩しっかりと敬和生が成長してゆきます。