のぞみ寮通信

みぎわ館

2011/11/28

みぎわ館 第107号(11月28日)

< 礼拝のお話 >
 

 ここ数日、夕礼拝で寮生のメッセージを聴きながら感じていることがあります。
 “自分のことを語る心が大きく・逞しくなったなぁ”ということと、“聴く心の温かさが増しているなぁ”ということです。
 礼拝のお話にメッセージ性を求め始めたころを振り返ってみると、だんだんと内容が濃くなって来ていることは明らかです。自分の内面や学びを語る先輩のメッセージを聴いた後輩が“何を話したらいいんだろう”と悩み抜く。その後輩が語るメッセージに、先輩も刺激されていく。良い連鎖が生まれていると思います。一人一人の中に、目に見えない財産が蓄積されていっているのですね。迷いの中にある人も、過去の自分を振り返る必要がある人も、現在の成長を自覚する必要がある人も、礼拝のお話を自分にとって大切な機会にしているように感じます。一人一人が自分を見つめ直し、気持ちを整理するきっかけを与えてもらっているのではないでしょうか。
 毎日、1人のメッセージを43人が聴かせてもらっています。その聴く姿勢、聴こうとする姿勢の良さは、みぎわ館の良いところです。“腕や足を組まずに話している人の方を見ること”を礼拝中のマナーとして、ずっと大切にしてきました。意識的に続けて来て身についた部分も多いと思いますが、聴こうとする心が働いているとき、自然とそのような姿勢になることに気づかされました。礼拝を大切にすること、話している仲間を大切にすることは、自分自身を大切にすることでもあるのだなあと感じています。
 いよいよ3年生のラストメッセージが近づいてきました。自分のために、仲間のために、後輩のために、礼拝のときを大切にして欲しいと思います。

(冨井)

 

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

< 12月目前! >
 

 もう早11月が終わろうとしています。1年って、本当にあっという間。3年間だってあっという間…。実感しています。そして寮生にとっての超!多忙月・12月がやって来ようとしています。
 先日、礼拝委員・MさんとSさんの提案で、1月から始まる3年生のラストメッセージの順番決めをしました。ラストメッセージとは3年間のみぎわ館生活で最後の礼拝のお話です。3年間の喜びも苦悩も全てを盛り込み、後輩たちへ伝えたいこと、同学年のみんなに改めて言いたいことをお話しする機会、そしてみぎわ館で全員に語りかけられる最後の機会です。礼拝委員の二人を筆頭にみぎわ寮生全員、私達スタッフ2名も、3年生のラストメッセージに大きな期待をしています。どんなお話をしてくれるのか、自分たちが気付かない所で3年生たちはどんな気づきや成長を遂げてきたのかをぜひ知りたい、そして自分たちのこれからの歩みの上での励みにしたい、と考えてくれているのでしょう。
 

 最近、悩み多き1年生たち。(1年生は毎年この時期がどうもしんどいようです。)彼女たちと話をするとき、3年生の話が必ずと言っていいほど出るのです。「3年生はいいなぁ。あんなに楽しそうに寮生活・敬和生活をされていて…。私はどうしてここにやって来たのか分からなくなってきちゃった…。」と涙ぐむ人がいました。「3年生は1年の時から今みたいな感じだったと思う!?」と私が聞き返すと「えっ!?そうでしょ!?」と顔をあげて聞き返してきました。どう考えたって1年生の時から今の3年生のような状態なんて、あるわけありません。3年生だって3年間悩み・ぶつかり続けてきたのです。時に殻に閉じこもり、時に周りに当たり散らし、受け止めてもらい、自分を受け入れ、周りに目を配ることが出来るようになり…と、様々な成長を遂げて今があるのだと確信しています。
 

 42回生を私は後輩たちに「最強の3年生だ」と表現する時があります。その理由の大きな一つに、42回生の一人一人が自分の成長や変化を自分で認められる事が挙げられます。「私、こんなに成長したよ!」「私、こんなに変わったよ!」と胸を張って言える人たちって、なかなかいないのではないでしょうか。そんな事言うなんてなんだか気恥ずかしい…と思ってしまうのが常だと思います。しかし、この42回生はそれを胸を張って言えるだけの自らの戦いを乗り越えて来ました。自分で自分の変化を感じ、成長を認められる強さは42回生の大きな強みです。
 3年生と一緒に過ごせる時間はもう2ヶ月しかありません。その時間を大切に、1・2年生たちは吸収できるだけ、吸収して、これからの自分たちの歩みへの励みに、道しるべに、成長に繋げていってほしいと願います。3年生も、残されたここでの時間を意義あるものにしていって下さい! 

(森口)
 

 
 
 

< 礼拝のお話 > 
 

*K.M.(2年生)
 みなさんは「養子」についてどう思いますか?私は中学生くらいから将来の夢の一つに、大人になったら絶対養子を取ろう!というのがあります。大変な事は分かっていますが、施設に入っている子どもたちに親の愛を心から知ってもらいたいと考えるからです。深く傷ついている子どもたちもいるでしょう。親の顔すら知らない子供もいるでしょう。そんな子供たちは、日本中の施設にたくさんいるのです。一人でも多くの子どもに「愛情」を知って育ってもらいたいです。私の知っている人も養子を取り、以前よりもずっと幸せそうに家族で生活している人が居ます。また、私の大好きな海外セレブも養子を何人も取りきちんと育てています。私はそれがとても素敵な事だと思います。
 私は両親にとても愛されて育ちました。とても恵まれているなぁと心から思っています。そんな気持ちを一人でも多くの人に伝えられるような人になっていきたいと思います。

(10月18日)
 

 
 

*N.U.(2年生)
 私は最近ダイエットが進みません。理由は明白です。食べたい時に食べるというよりも、目の前にあったら食べる…というのが習慣化しているからです。目の前になければ食べません。そこでなぜ、必要以上の物を摂取してしまうのか根本から考えてみました。多くの人は私と同じように、好きなものはたくさん食べたいと感じるでしょう。食べ物に限らず、ゲームや漫画やお金、時間などもそうなのではないでしょうか。私はそうです。そうでした。しかし、それを覆す事柄が起きてしまったのです。
 ある夜、無性にアイスやお菓子が食べたくなった私は、既に夕ご飯でお腹がいっぱいだったにも関わらず、購買へ行き、欲望のままにアイスとポテトチップスを買って食べてしまったのです。ダイエット中にです!食べる前と食べている間はどんなに幸せだったことでしょう!しかしその直後から襲ってくる恐怖は私をとてつもなく苦しめました。胃もたれが起こり気持ち悪いし、そのせいでなかなか寝付けません。そしてダイエット中だった事を思い出し、後悔しか残りませんでした。
 こんなことは日常茶飯事なのですが、今更それを自覚して、欲求を抑制することの大切を身を持って知ったのです。ゲームも漫画も多ければ、時間が奪われるだけ。そう考えるとある程度の限度ってものがあるのだと思いました。限度を超えれば害になる。この教訓を覚えておけば、寮生活やこれからの人生、生き生きと生活していけるのではないかと思います。後悔しない生き方を一緒にしてきましょう!

(10月24日)
 

 
 

*N.M.(1年生)

 私は人前に出るのが苦手です。恥ずかしくて、顔をなるべく見られないように…と髪の毛で隠そうとしてしまっていました。ずっとそうでした。でもみぎわ館に来て半年ほど、今では自分でも自覚できる程顔を出せるように、出ていても大丈夫になってきました。これはみぎわ館のみなさんのおかげだと思っています。ありがとうございます!
 これからまだここで2年半生活をしていきます。その中で、もっともっと成長していきたい、またそれを自分で感じられる寮生活をしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします!

(10月25日)