のぞみ寮通信

めぐみ館

2009/06/25

めぐみ通信 6月25日

「お砂糖注意報」

めぐみ館便り
Never give up

発行 2009年6月25日

めぐみ館 寮務教師 榎本 かな

冨井 愛

今週の聖句
   「人はそれぞれ神から賜物をいただいているのですから、
                     人によって生き方が違います」

コリントの信徒への手紙Ⅰ・7・7

 

 

お砂糖注意報
    育ち盛り、骨盛り、筋肉盛り、脳盛りの、あ・な・た達!!
皆さんの食生活・・・「気になります!」
と言う事で、お砂糖注意報です。甘味または砂糖には中毒性に気を付けて下さい。

それでは、お砂糖の害について科学的根拠をネズミの研究から紹介致します。
「実際に、甘味は、コカインやヘロインのような麻薬を乱用する人々で見られる
脳の化学変化を引き起こすようです。」
米国のプリンストン大学の心理学の教授のバード・ホーベル ( Bart Hoebel ) 氏らが、
米国神経精神薬理学会の年次総会で発表しました。
「甘い食べ物をたくさん食べることは、麻薬乱用のような物質乱用と非常に似た方法で脳に作用します、とホーベル氏は述べています。
空腹のときに砂糖水を多量に飲むことは、ネズミ(ラット)に、行動の変化と脳の神経化学物質の変化さえ発生させました。」 
またアメリカの少年院で砂糖摂取の量を著しく減らした結果、暴力的なトラブルが減り、キレると言う行動も減ったと報告が10年以上前に報告されています。
イライラから開放されない、身体がだるい、集中力が乏しい、と言いながら甘い物漬けになっているあ・な・た!!!要注意!これから体力勝負の熱い夏がやってきます!体力、精神力、持久力を付けるには、食事、睡眠が基本です。バランスが取れていないなあ、と感じているなら、一度一緒に食生活見直しましょう。(榎本かな) 
 

フェスティヴァルカップル誕生?

「はーい!!!お疲れ様です。」と、男子寮の帆刈先生。
「今日は(6月17日午後8時)、2年生為のセクシャリティー教育です!」
(男子は別館で講義を受けています。)
「ということで、フェスティヴァルカップルになった人~?」・・・この質問に手は上がらず。そこから始まった講義の内容はと言いますと、、
「男子、そして自分たち女子は、異性に対してどんな興味持っているか」というアンケートをし、それについてディスカッション。その後、あるカップルのお話を想定したものから、3人くらいのグループに分かれて話の続きを創造して恋愛ドラマをそれぞれに仕上げるグループワーク。かなり、ユーモアのあった内容がいくつもあって楽しんでいました!そして、閉めのメッセージは、、、。
「異性を求め合う時に大切なこと、愛だからといって性欲だけあるのは本当の愛に出会っていない。大事なことは・・・・「合」と、「相」」
「好きな人と、『話し合い、ぶつかり合い』できているかな、『話し相手』『相談相手』でいられているかな。また、そこには依存の関係ではなく、男女とも、自立していることが大事です。」、というメッセージでした。
 このセクシャリティー教育の時間が終わって、帰り道にこんなことをつぶやいている人がいました。
「前に付き合っていた人と別れたのは、相手の話を聞いて上げられていなかったからなんだなあ、待つことができていなかったな~」
 
フェスティヴァルを終え、6月21日の夏至を前に物思い。体も心も思う存分にエネルギーを燃やして、普段は、「おおざっぱ」「気にしすぎ」など、取り立てて気にしなくてもいい自分の癖などが、大きな行事の取り組みによって浮き上がってきた内側の自分の質を見つめなおし、整理する貴重な時間となったようです。
フェスティヴァルを終えた皆さん、今はまだ、普段より、気持ちや、思考、行動力と言うエネルギーの燃焼率は高いはずです。上手に自分自身の前進への時としてつなげてください。 (榎本)

 

 

 

8分間!!のときめき?
事務室での談話中。Aさんに、いい感じの男の子のお友達ができたことが判明!!放課後、こんな会話をしてきたそうです。
男子B「ケータイの番号教えて」
Aさん「ケータイもってないよ。」
男子B「えぇっ!!変なの!」
Aさん「寮にかけてきていいよ」
男子B「変なのー。でもどうやってかければいい?」
Aさん「教えてあげるよー。まず、Bくんが電話をかけます。そしたらめぐみ館では、2階の1年生が『出ます!』って叫びます。走ります。他の1年生が『放送かけます!』って叫びます。1年生が『はい、めぐみ館です。』って電話をとります。そしたらBくんは『Aさんお願いします。』って言うんだよ。」
男子B「えっ!Aちゃんが直接でないの!?気まずっ!!」
Aさん「そしたら、♪ピーピリピリピーピッピッ♪ピーピリピリピーピッピッ♪って音楽が流れます。1年生が『○室Aさんの電話です。』って放送かけます。そしたら上から私が返事して走って階段降りてきます。降りてくる時間がかかるから、ちょっと待たせちゃうけどごめんね。そしたら1年生が『お返事ありました!』って叫びます。で、私が出るから♪」
男子B「えー!絶対変だってー!かけられるかな・・・。」
Aさん「大丈夫!大丈夫!かけてね。あっ!あと、8分までしか、話せないから!」
男子B「はぁー!?8分???頑張ってかけてみるよ。」

自分のケータイで相手のケータイに直接電話することが当たり前の今、電話口で自分の名前を名乗ったり、話したい相手を呼んでもらったりする必要がなくなりました。友達や好きな子のお家に電話をかけるとき、“どうか本人が出ますように”と念じたり、ご両親が出られた時に、「○○ですが、☆☆さんお願いします。」となれない呼び方に緊張したりするなんてこと、滅多になくなったのですね。長電話がバレて、電話中に「いい加減にしなさい。」と叱られることも、ケータイを使用する場合は難しいかもしれないなぁ。

かつて通学生だった私も、寮生の好きな子に電話をかけていましたから、初めて寮に入った日、電話がおかれている環境にぎょっとしました。人通りの多い廊下に並んで置かれた、公衆電話と、黒電話と、白い電話。なんて開放的なんだ!「こんな所であんなことやこんなこと、話してたのか・・・。ガーン。」昔むかーしの話ですが、思い出して恥ずかしくなりました。とても健康的な寮の電話に、榎本先生と「いいよねぇ!」と声を揃えました。(冨井)

 

 

 

礼拝の話                 3年 K.M.
みなさんこんばんは。15室のK.M.です。フェスティヴァルまで一週間を切り、3年生の中には限界を超えて疲れきっている人がたくさんいますね。あと5日、がんばればゆっくり眠れる夜がきます。あともうひといき!一緒にがんばりましょう。
何について話そうか迷ったのですが、かなちゃんに引きつづいて、私の留学生活についてお話しようと思います。私は、高校2年生の夏から1年間アメリカのオハイオ州というところに留学していました。オハイオ州というのは、すごく田舎で、有名なものといえばヒコーキを初めて飛ばすことに成功したライト兄弟くらいです。そんなマイナーな州のなかでも、とびきり小さい町に派遣になった私は、学校もきっとこじんまりした小さなものだろうなぁと、思っていました。が、私を待っていたのは、生徒数2000人を超える大きな大きなたてものでした。
アメリカにはホームルームクラスというものがなく、すべての人がそれぞれOriginalの時間割を持って毎時間が教室移動なのですが、最初の1週間は、学校が広すぎて毎日迷子で半泣きでした。あとで聞いたら、その最初の1週間にはそういった迷子のために、学校のあちこちに“もしかして迷子?案内しましょうか?”と書いたTシャツを着た生徒が立っていたらしいのですが、毎日人でいっぱいの広いろうかをおびえながら、半分パニックで歩いていた私の目には入らなかったようです。言葉の壁は、思ったよりも大きく、自分の思ったことが思い通りに伝わらないというのは、本当に歯がゆいことでした。ホームルームがないため、7時間ある毎日同じ時間割のそれぞれのクラスごとに、まったくちがうメンバーがいて、最初はどうやって友達をつくればいいのか分からずに悩んでばかりでした。授業と授業の間は、たったの6分。クラス移動に急ぐ人と、それをじゃましようとしているといしか思えないカップルたちでいっぱいの廊下を移動するにはぎりぎりの時間で、誰かとお喋りする時間もありませんでした。しかも、喋りかけようと思っていても、コトバはでてきませんでした。こんなことを言うと、大変だったことばかりの様ですが、辛かった最初の数ヶ月をのりこえると、英語力も少しずつついてきて、友達も増えて楽しくなってきました。特に、毎日7時間目にとっていたオーケストラクラスが大好きでした。言葉が通じなくても音楽は世界共通だということを実感しました。本当にたくさんの出会いがありました。
アメリカは5月のおわりには夏休みに入るのですが、6月の初めから帰国までの1ヶ月間、様々な理由でそれまでお世話になったHostFamilyの家を離れ、友達の家でお世話になることになったのですが、その1ヶ月は本当に夢のようでした。どうしても合わなかった最初のHostFamilyと違い、2つ目の家族は、私を本当の家族のように扱ってくれました。他の人との出会いもそうですが、その友達との出会いが、私に私は私のままでいいんだと教えてくれました。最後の1ヶ月の頃でさえ、私の中に残っていた私の英語に対する自信のなさ、間違うことへの恐さをその子が消してくれました。日本人は、察してほしいと思いがちだし、人の行動や考えを読むことが美徳とされています。でも、言わなきゃ伝わらないことは、たしかにたくさんあります。自分に自信がもてなくて、何か伝えたい事があったら、つたない英語でも伝えてみよう、と思うようになりました。
 日本に帰ってからも言葉が通じるんだから!と思って様々なことに挑戦しようと思うようになりました。アメリカでの1年は、私に言いあらわせないほどたくさんの物をあたえてくれました。本当に多種多様な個性あふれる人々との出会いが、自分を成長させてくれました。大変なことも多いけれど、留学はおすすめです。興味がある方は、いつでも聞きにいらしてください。