のぞみ寮通信

大望館

2011/09/12

大望館通信 第175号(9月11日)

<新生大望館>
 

 今週の話題はこれに尽きるのではないでしょうか?代替わりのスタート、大望館の選挙が先週水曜日に行われました。事前に談合が行われていたにも関わらず、ガチンコ勝負も行われました。

 彼らがこれからどんな力を発揮して、どんな館にしていくのか不安でもありますが。それ以上に期待したいと思います。
 特に新副ブロック長に選出されたS.R.君。彼はN.R.君との壮絶な戦いの末、副ブロック長に選出されました。彼から語られた言葉にみんなが心打たれたことでしょう。あの彼が、ちゃんと用意をして自分の言葉でみんなに語ったんです。かなり緊張していたのか、少々グダッていましたが、間違いなく先日の礼拝のお話よりその言葉はみんなの心に浸透したでしょう。「僕は変わるんだ」彼が館を変えるのではなく、彼が変わりたい。「自分を変えたい」その大きな一歩を彼は踏み出したんだと思います。
 しかしながら、所詮これまでは準備にしかすぎません。ここから始まるんです。特に副ブロック長は過去みんな悩んで、泣いています。高校生にもなって、ボロボロ涙を流します。私はその姿を見てきました。それを乗り越えてからこその成長があります。
 これはみんなに共通して言えることです。過去、大きく成長した寮生はよく考え、悩んできました。時には、「もうやめたい」そんなことを口にすることもあります。でも、それを乗り越えるからこそ、強くなれるわけです。楽して強くはなれません。そうやって、悩んだ時に力になるのは、間違いなく仲間です。寮生の強みはその仲間がいつもそばにいるという事です。仲間と共に成長できるそんな関係を是非つくってほしいものです。
そんな館づくりを新生大望館に期待したいと思います。
 
 
 
 

<成長>
 

 さて、思わぬとこで成長を感じることが出来ました。あのTが、何を考えてるかさっぱり理解不能だった彼がこんなにも多くのことを感じていたなんて・・・。彼が礼拝の話で語った後の静けさは、周りにいたみんなもあまりにも驚いて時間を忘れてしまったからだと思います。私も本当に目の前にいるのがTなのか?疑いました。思わず「大丈夫か?」そんな言葉をかけてしまったんです。それではその礼拝のお話にもう一度浸ってみようではありませんか。

(澤野)
 

<礼拝のお話より>
こんばんは二室のS.M.です。今日は二年生の時に思ったことを話したいと思います。
私が二年生の時、ふと中学時代のことを思い出しました。私の中学生活はあまり良いとは言えませんでした。私の母親が台湾人ということを悪く言われたり、私は爪を噛む癖を持っていたので、それを気持ち悪いといわれたり、友達に裏切られたりということがありました。
私が敬和に来た理由は、こういうことから逃げるためでした。他にも理由はもちろんありますが、これが一番大きな理由だと思います。地元の高校に行くとまたこういうことをされる可能性があったからです。だから敬和にきました。それが理由です。
少し話がそれてしまいました。二年生のとき思ったこと、それは、もしこの敬和に出会えなかったらということです。ある曲の歌詞にこういう歌詞があります。もし、あの日出会えずにいたなら、どんな今日だったんだろう・・・
多分私はものすごく暗くつまらない高校生活になっていたかもしれません。
ある漫画にこういうセリフがあります。人は出会いでしか変われない・・・私もそう思います。人は出会うことで変われます。私は敬和に出会って、のぞみ寮のみんなに出会って、42回生の友達に出会って変わりました。少なくとも中学時代よりは良い方向へ変わりました。
私がなぜ今回こんな話をしたのか?一つは、出会いというものは素晴らしいものだということを知ってほしかったこと。また、人と出会うことで人生が楽しくなること。この二つのことは凄いことと知ってほしかったからです。
今回のお話で少しでも出会いが素晴らしいことだと感じてくれたら幸いです。まとまりのない話でしたが聞いてくださりありがとうございました。
 
 
 
 

< 寮とは秘密の館?! >
 

 先週の日曜日から金曜日までの約1週間でしたが、2名の通学生が大望館での寮生活を体験しました。全体で5名の参加があり、男子の参加者は3名で、その内2年生の2名が大望館に入寮することになりました。H君は、締切日翌日に飛び込みのような形で参加を申し込んできました。もう1名はI君です。共に男子声楽部に所属しているので、顔なじみの1年生や3年生がいるからなのか、2人は落ち着いた寮生活を送っていました。
 女子寮に参加した2名の1年生(みぎわ館とめぐみ館1名ずつ)は、同室の1年生から寮でのマナーを教わりながら、実りある1週間を送っていました。同室の1年生は、体調を崩してしまうほど大変そうでした。
 通学生にとっても寮で生活することは大変ですが、マナーなど、寮での生活の仕方を教える寮生の1年生も大変です。しかし、お互いに発見をし、多くの事を学ぶことが寮体験プログラムの目的であり、意図なのです。しかし、大望館で暮らした2名は、彼らの為にこそなれ、寮生にとってはあまり刺激になったとは言えないくらいの溶け込み様でした。
寮体験プログラムは来月も行う予定でいます。期間は、第3定期テスト後の10月16日からです。今度は、強力な1年生を参加させるつもりでいます。1年生の皆さんよろしくお願いします。

(帆刈)