のぞみ寮通信

みぎわ館

2011/09/05

みぎわ館 第95号(9月4日)

< 始動!!! >
 

 いよいよ動き出しました、世代交代に向けて!頼りがいのある3年生たちからの引き継ぎ、2年生たち大丈夫かなぁ…と思ったりするのですが、思い返してみると去年も同じように心配をしていました。でも今になってみれば、3年生はしっかり「委員長」。今では大丈夫かなぁなんて恐れ多くて言えません。こんなに頼れる集団がいることに驚くほど彼女たちは逞しいのです。ということは、この3年生の背中を見て過ごしている2年生たち、最初はもちろん戸惑う事だらけでしょうが、きっと同じように大きくなってくれるだろうと思います。もしかしたら越えるかも!?そんな日が待ち遠しいです。
 世代交代は9月11日をスタートとしていますが、それまでもたくさんのスケジュールが組まれています。2年生が委員長を決める前に現委員長から「この1年自分が取り組んできたこと、大切にしてきたこと」を話してもらい、『みぎわ館を引っ張っていく』ための心の準備と決意をしてもらいます。そんなオーバーな!って思う人いるでしょうか?でも、それくらい現委員長たちは自分の役割に誇りと責任を持ち取り組んでくれています。みぎわ館に「心」が溢れるようになったのも、3年生たちの素晴らしい取り組みが大いに関わっているのです。
 
1年生からも副ブロック長の選出が行われます。それに向けて、先輩たちから「支え、支え合うことの大切さ」を伝えられる機会が設けられます。今まで自分の地盤を整えることに必死だった1年生に、周りを気遣う事が要求されます。一人はみんなのために、みんなは一人のために、話し合い・悩みあい・笑いあい・泣きあい・喜びあい・励まし合い…様々な経験を通してど~ん!と大きくなっていって下さい。
世代交代…3年生はちょっぴり気持ちが寂しくなるかもしれません。しかし!後輩たちのサポートをしながら、自分たちのよき伝統を伝えながら、自分の進路に向き合いながら、残すところ半年ほどの時間の中で仲間との関わりを今まで以上に持ちながら…と非常に忙しい毎日となります。よろしくね。
この世代交代を機に、みぎわ館生全員が必要とされている人であることをより一層自覚し、自信を持って歩んでいけるよう祈っています!

(森口)
 


 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

<礼拝のお話> 
 

*U.C.(2年生)
私の家は牧場をしています。肉牛を飼育しています。一般的に牛の飼料と言えば海外から輸入された穀物ですが、私の家の場合はそうではありません。輸入穀物は一切使用せず、育てています。これを行うのは大変な事なのですが、父の目的があって行っています。それは、食糧難の時代の中にあっても牧場を続けていくため、そして飢餓に苦しむ世界の人と共に生きるためです。
現在過去最悪とも言われる飢餓人口10億人を突破している時、飼料穀物や私たちが何気なく口にしているものの裏側には輸出をするために貧しい国の人々が土地を奪われ、苦しい労働を強いられている現実があるのです。水も食べ物も口にできず、死んでいく人が1分間に17人もいると聞きます。そのうちの12人が子どもです。飢餓で1日に2万5千人、1年間では約1000万人もの人が命を失っているのです。
このような現実の中で私たちがすべきこと・できることは、自分中心に物事を考える事ではなく、もっと世界に目を向けることだと思います。身近な事として、食事を残さないというのもとても大切な事だと思います。どんな小さな事であっても、それはやがて大きな実を結ぶのではないでしょうか。一人一人が地球上に住む家族として、今できる事を考えて取り組んでいきましょう。

(6月28日)
 

 
 
 
 

*M.M.(2年生)
  みなさんは私の性格をどう思いますか?よく言われるのが「のんびりしている」「天然」と、平和そうに見えると言われます。そんな面もあるのでしょう。しかし人にはそれぞれいろいろな面があり、良い面も悪い面もあります。時々「悩みなさそうだよね」と私は言われますが、私にだって悩みはあります。言いたいことがあっても素直じゃないので心の中にため込んでしまいます。言いたいことを伝えられない事もたくさんあります。自分のせいで相手を怒らせたかな?とか嫌われたかな?とか心配したりもします。人前ではあまり見せませんが、心の中をみんなに悟られないように…と過ごしていることが多いように思います。
 いい面は大切にしながら、悪い面は少しずつでも直していけばいいかなぁと思います。私は自分の伝えられない所、素直じゃない所を、素直で伝えられる人へと変わっていきたいと思っています。

(6月29日)

 
 
 
 

*S.Y.(3年生)
 私の夢は介護福祉士になることです。母が介護士なので、母を見ていて私もなりたいと思うようになりました。また、私を大切にしてくれる曾祖母の介護も私がしてあげられたら…と思った事もきっかけです。
 介護士は簡単な仕事ではありません。体を動かす力仕事の面もたくさんありますし、お年寄りの心に寄り添い接することができる人柄も大切です。私は夢を叶えるためにも、自分を磨きながら頑張っていきたいです!

(6月30日)

 
 
 
 

*K.S.(2年生)
 みなさんはテスト勉強にしっかり取り組めますか?私はいつも嫌だなぁ、面倒くさいなぁと思ってしまいます。でも自分の将来の事を考えるとしたくないけど、やらなければいけない事で、でもやりたくないと言う思いが強いから手につかなくて…と心の中は荒れています。
それで悩んでいた時、ある人が言ってくれたことがありました。「嫌な事」って思うからしたくなくなるんだ。自分のしたい事で自分がやりたいと思ってることだと考えたら意味の分からない公式でも「よし!やってやろう!」と言う気になるだろうと。そう言えば、好きな海外のアーティストの曲を聞いて、歌詞が英語で理解できないと、どんなことを歌っているのだろう?と、自ら日本語訳に挑戦したりします。教科書の英文もそんな風に捉えれば確かにやる気が出るなって思います。
 自分の物ごとに対するとらえ方ひとつで何でも「がんばろう!」って思える事に気が付きました。これからはこの考え方で、いろんなことに前向きに取り組んでいきたいと思います。

(7月4日)

 
 
 
 

*M.Y.(3年生)
 私は9年間書道を続けています。基本的に飽き性な私が9年も書道をしているなんて、自分で奇跡だと思っています。なぜ私がこんなに書道を続けているのか、それは、もちろん楽しいから!という事もありますが、「継続する」ことの大切さを学ぶためでもあります。ただ続けているだけで、知らぬ間に上達し良い賞を貰えたり、書を通して文化や歴史を学べたりと、物事の深みにどんどん入っていける事、それを通して自分の価値観やモノの見方が広がっていくことがあるのだということに気が付きました。「継続は力なり」、本当にその通りだと思います。些細な事でも続ける努力をこれからもしていきたいと思います!

(7月5日)