のぞみ寮通信

光風館

2011/09/05

光風館通信 第299号(9月4日)

< “はじけ豆祭”に参加! >
 

9月3日(土)に、新潟教会を会場に“はじけ豆祭”が行われました。このはじけ豆祭とは、新潟キリスト者平和の会が毎年開催しているもので、今年は「放射能から子どものいのちを守る会・会津」代表の片岡輝美さん(Kくんのお母さん)をお迎えして原発、放射能、福島から避難を余儀なくされた人たちのことなどを聞く場が持たれました。
最初に、光風館でこの“はじけ豆祭”のことを告知してもみんなの反応が薄く、結局ひとりひとりのところを私がまわって参加者22名を確保しました(結局光風館からは20名、のぞみ寮からは合計30名の参加でした)。私の“強引な”勧誘には理由がありました。それは、「Kのお母さんがせっかく来て話してくれるんだから光風館としてたくさんで行きたい」という思いもありましたが、「是非、原発のこと、放射能のこと、また福島で生活されている人たちの思いをみんなにも聞いてほしい、そして考えてほしい」と思ったからです。
実際に、片岡輝美さんのお話を聞いてみんなはどんなことを思ったでしょうか?非常にわかりやすく話していただいた内容はとても切実なものでした。テレビや新聞などを通してよく耳にする、目にする「強制避難」や「自主避難」。その避難を余儀なくされたひとりひとりがどのような思いにさせられたのか。3月に自主避難をした経験を語ってくれたS.S.さんや輝美さんの言葉を聞きながら、今まで自分が避難された方々のことを、「大変だなぁ」という程度でしか見ていなかったことにあらためて気付かされ、恥ずかしい、悔しい、至らないという思いにさせられました。
私にも2歳の女の子がいますが、自分の子どもや日本をこれから担う高校生のみんなに放射能、原発という大きな荷物を背負わせることをこれから真剣に考えなければと思いました。今回、輝美さんやSさんの話を聞いてそれぞれに感じたことをこれからも継続して考えてほしいと思います。是非、光風館でも時間をつくってみんなで考える時間を持つことができればと思います。

(三浦)

 

 
 
 
 

 

 29日(月)から光風館で教育実習生が一緒に生活しています。自己紹介してもらいましょう!
 

 34回生で宝塚大学から来ました、高橋悠太です。大学では美術を専攻し、油絵をやっています。高校生の時は、光風館で、部活はラグビーをやっていました。
 僕がいた頃と学校の雰囲気はすこし変わったように思いますが、寮生たちの元気で明るい部分や、誰に対してもしっかり挨拶できる部分は、今も前と変わらない良い部分だと思いました。3週間という短い期間ではありますが、よろしくお願いします。

(高橋 悠太)

 
 
 
 
 

< 寮体験プログラムスタート! >
 

 今日から“寮体験プログラム”がスタートします(今週の金曜日まで)。通学生の中で寮生活に興味を持ってくれている通学生が1週間寮を体験するのが“寮体験プログラム”です。この寮体験プログラムを経験して、入寮した仲間もいます。
 

 今回は、1年生のH.T.くんが光風館で1週間寮生活を体験します。Hくんと同じ野球部のA.Y.くんが誘ってくれたそうです。せっかく光風館で過ごしてもらう1週間です。どんどんHくんに絡んであげてください!初めての寮生活でわからないことだらけだと思います。いろいろ教えてあげてね。

 (三浦)
 

 
 
 
 

< 礼拝のお話し >

    (7月の礼拝の話なので、内容が今の時期とズレています)
 

T.M.(2年)
 みなさん、こんばんは。8室のTです。今日は、「付き合うこと」について話したいと思います。
 みなさんは、今までに付き合ったこと、もしくは今、彼女がいる人がいると思います。学校生活において付き合うことは、正直大切なことではないです。学校生活で一番大切なのは、勉強すること、大切なことを学ぶことです。それでも、誰かと付き合うことにはリスクが伴います。ここで言うリスクというのは、勉強に集中できなくなったり、友だちとの付き合い方が変ったり、付き合うことに夢中になりすぎてとんでもないことをしてしまうことです。それでは本末転倒になってしまいます。
 リスクの事も大切ですが、付き合うということは、パートナーを得る、少しだけ大人な男女の関係になるということです。つまり、一人ではないという事で、自分の気持ちだけではなく、相手優先とは言いませんが、相手の事もちゃんと考えなければなりません。もちろん女の子とケンカすることもありますが、一緒に泣いてくれたり、喜んでくれたり、怒ったり、アドバイスをくれたり、パートナーがいるのは良いことです。しかし、相手のことをパートナーではなく、便利な人と考えて、イライラした時に当たったり、自分の所有物として考えたり、性の対象としてだけ見るのは間違っています。女の子は、きちっとした考えを持った良きパートナーです。大切にしなければいけない存在です。
 僕は、今まで女の子を大切にできませんでした。相手の気持ちを考えずに、地元や敬和に入って多くの女の子を傷つけました。今回の彼女も、僕が、彼女に対して自己中心的に考えて大切にできませんでした。
 この話を通して、皆さんも彼女や将来のお嫁さんを大切にしてもらいたいです。
 
 
 
 

I.H.(3年)
 今晩は、2室のIです。まず、最初に、今日7月11日であの地震から4ヶ月が経ちました。4ヶ月経ったからといってあの日に起きたことを昔のことのように思っていないでしょうか?もし、そんな風に思っている人がいたら、そのように思っていない人でも、その事を忘れずに節電など自分たちに出来ることをしっかりとやりましょう。
 さて、みなさん、第2定期テストお疲れ様でした。自分がやるべき事をしっかりとやり遂げられたでしょうか?みなさんは、勉強で疲れていたとき、どのようにして息抜きをしていましたか?サンドバックを叩いたり、TVやパソコンを見たり、スポーツをしたり、音楽を聴いたり、様々だと思います。僕はよくピアノを弾いていたので、そのことを話したいと思います。
 みんなも知っていると思いますが、僕はある程度ならピアノが弾けます。でも、それは、前からできたわけではありません。敬和に入学して学校等の礼拝の奏楽などの影響を受けて、前から少し興味のあったピアノを半分独学で始めました。毎日2時間ほど片手ずつ練習し、練習を始めてから3週間で両手で弾けるようになり、曲らしい形になりました。それからコツコツと少しずつ2年間練習し、現在では僕がよく弾く『カノン』や『悲愴』の曲も弾けるまでになり、『徹子の部屋の曲』など簡単な曲なら耳で聴いて、自分で楽譜を作って弾く“耳コピ”もできるようになり、最近は、あの『魔法のあいさつ』を練習しています。そんなピアノは、自分が唯一半分本気で頑張ってきたものであり、自己表現できるものだと思います。もちろん、ピアノ以外のどの楽器でも自己表現できるし、楽器以外でも自己表現はできるでしょう。僕はピアノを弾くことで、大げさに聞こえるかもしれませんが、物の見方や考え方が変わり、心にゆとりができたかなぁと思います。そして何より、ピアノを弾くことが楽しいと気付きました。
 今、光風ではゲームを没収しています。せっかく余っている時間をTVやパソコンなどだけではもったいないと思います。もちろん、それがダメだと言っているわけではありませんが。ただ、気が向いたら、ほんの数十分でもピアノでもそれ以外でも何か楽器に挑戦してみませんか。新しい事に挑戦するのは良いことだと思うし、できれば達成感もわくし、集中力も上がるし、モテるし(本当?)、それに何よりとても楽しいです。光風館には楽器を弾く人が多くいるので、分からない所があれば聞くこともできるし、簡単なコミュニケーションも取れると思います。
 来週から夏休みです。是非、音楽に多く触れ、何か楽器に挑戦して、それを続けてみて下さい。そうすれば何か良い意味で必ず大きな変化があると思います。