のぞみ寮通信

光風館

2009/06/15

光風館通信 第228号

< 今週の御言葉 >
「若者よ、お前の若さを喜ぶがよい。青年時代を楽しく過ごせ。心にかなう道を、目に映るところに従って行け。」
コヘレトの手紙 10章 9節

 

< 「フェスティヴァル燃え尽き症候群」にならないようにね!!>
 6月12・13日の両日に渡って「フェスティヴァル」が行われました。屋外競技を行った2日目は、午前中に時折、小雨がぱらつき、グランドは少しぬかるんでいる状態でしたが、何とか全てのプログラムをこなすことができました(順延にならずによかったね)。

 

 さて、フェスティヴァルを終えて、皆はどんな感想をもちましたか?学年によって温度差はあると思いますが、それでも、どの学年の皆もこの敬和最大の行事、「フェスティヴァル」を大いに楽しんだのではないでしょうか。
 今年も、光風館3年生は、いろんな場面で活躍していましたね。特に、「ソウチ」(連合総合チーフ)を務めたKくんをはじめ、「演劇チーフ」を務めたUくん、「ダンスチーフ」を務めたYくん、それに「大道具チーフ」を務めたOくんは、それぞれの部門のリーダーとして、与えられた役割と責任を果たしていました(チーフではなかったけれども、Sくんも、合唱の指揮者として連合をまとめ上げ、見事、「指揮者特別賞」を受賞することになったね)。

 

 最初のうちは、その任の重さに、多少戸惑っている様子も見受けられましたが、「フェスティヴァル」が近づくにつれて、目つきが真剣になり、文字通り寝る暇を惜しんで、それぞれの準備や練習に当たっていました。それが、「フェスティヴァル」終了後に、あの「充実感」と「達成感」に満ち溢れた表情にさせたのでしょうね。

 

 本当にお疲れ様でした。
 さあ、「フェスティヴァル」は終わりました。これから暫くの間、大きな行事はありません。気持ちを切り換えて(フェスティヴァルが終わると、まるで「抜け殻」のようになってしまう人がいますが、そうならないように自分自身をコントロールしないといけないよ)、勉強に意識を向け、これに真剣に、かつ集中して取り組んでいきましょう。

 

 以前から言っていることですが、まずは日頃の勉強を大切にすることが肝心です(日頃の学習とは、学校での「授業」や寮での「自習時間」のことだよ)。光風館の皆が、「自律と自立」の精神で、“Do My Best”を意識しながら、勉強に取り組んでくれることを期待しています。
(岩原)

 

 

< 襖一枚の文化は、察する事と思いやる事  >
 さて久々にコラムを依頼されて、何を書こうかワクワクしています。フェスティヴァルはお疲れ様でした。日頃の行いが悪くて雨が降ったのか、行いが良くて晴れたのか、帰ってきた3年生の顔に答えが書かれていたように思いました。
 最近感じることを書きたいと思います。5歳になった息子大晟(たいせい)と1歳と5ヶ月の陽建(ひたち)が光風館の周りを遊んでいます。1年生は顔と名前が一致しない人もいるようですが、子ども好きな人が多いようです。

 

 Y.K.君(1年)は、陽建のあどけない表情を見ながら「癒される~」とうっとりしていました。「将来は男の子が欲しい」とも言っていました。男の子はいいぞ~。自分の分身の様で、以心伝心がある感覚、遊ぶ時も楽しみを共有できるので息子は最高です。まぁ娘が生まれたら、箱入り娘(誰にも触られないよう)にしてしまいそう。
 大晟のお気に入りのお兄ちゃんは、H君(3年)から変わり、今はH.M.君(2年)とM君(2年)です。M君とは仮面ライダーの趣味が合うようで、またM君の思いやりが大晟の我侭を受け入れくれ、ずっと肩車をしてくれるから嬉しいようです。

 

 M君は3時間も鬼ごっこ(走ってばかりじゃないけど)につき合わされ、大晟と一緒に手をつないで、逃げたM君(3年)を探してくれたり、バスケットを教えてくれたりと、大晟は友達だと思っています。
 今年の光風館生は、子供と接するときに子供の気持ちを察する(子供の目線に合わせる)ことができる人が多いように思います。また、「叱る」ことが出来る人もいます。「叱る」とは、怒った気持ちをぶつけるのではなく、何が悪い事なのかを説明し、反省を促すことです。

 

 調子に乗って悪い事をする大晟を叱って、「泣かせてしまいました」と報告に来る人がいますが、「駄目な事を伝える気持ちがあればいいよ。どんどん言っていいよ。」とお願いと感謝を言います。親だけでは行き届かない社会性を学ばせてもらっています。

 相手の気持ちを察することの出来る光風館生が作り出している雰囲気は、先輩から叱られて「なんだよ。先輩だって出来てないくせに」と反発する前に、自分の為になる事と前向きに捉えられる素直さが生まれています。

 

 先輩も自分がやってしまったミスを、みんなの前(夕礼拝後)で心から謝罪することができる雰囲気。この雰囲気は簡単に生まれそうなものですが、現代社会ではなかなか生まれにくいものです。日本では昔から大切にしていたことなのにね。
(帆刈)

 

 

< 礼拝のお話し >

K.S.(1年)
 こんばんは。15室のSです。今日、僕はこれから頑張ろうと思っていることについて話します。僕には、将来の夢があります。その夢を叶えるために、僕は、第一に、勉強を頑張ろうと思います。中学時代、僕はあまり勉強が好きではなく、やる気がありませんでした。ですから、この敬和生活で、僕は勉強をすることが好きになれるようにしたいです。

 もう一つ頑張ろうと思っていることは部活です。将来という、未来のことばかりでなく、今現在の敬和生活も楽しむためです。先輩に迷惑を掛けないよう、ちゃんとしたプレーができるよう努力し、ラグビーというスポーツを大いに楽しみたいと思います。

 最後は寮生活です。僕は、規則正しい生活を送れるよう心掛け、裸足で館内を歩かないようにし、上下関係を大切にしながらも、先輩や同級生と仲良くしていきたいと思います。
(5月19日)

 

 

Y.K.(3年)
 皆さん、こんばんは。今日はテストについて話したいと思います。皆さん、テスト勉強は順調に進んでいますか?「少しぐらいサボったってまだ大丈夫だろう」なんて考えている人もいるのではないでしょうか。

 

 そういう私も、2年前の1年生だった頃はそんな甘い考えでいました。一年生の時の僕は、まだ高校生の定期テストがどんなものなのか全く分からなかったのにもかかわらず、あまり勉強をしませんでした。理由はいろいろありましたが、とにかくロクに勉強をせずにテストに臨みました。

 

 結果は、正直に言えば、良くなく、「もっと、あの時、勉強していれば、こんな点数にはならなかったはずなのに…」と、とても後悔しました。
 この話を通して、私が何を言いたいか、というと、勉強はしなければ、結局テストでもいい結果は得られない、ということです。当り前のことかもしれませんが、ときどき、こんな当たり前のことを忘れてしまう時があるので、皆さんも、後悔することのないよう、あと1日残されたテストに全力で取り組みましょう。
(5月20日)

 

 

T.M.(3年)
 みなさん、こんばんは。2室のMです。定期テスト、お疲れさまでした。今日、ぼくはこれから頑張りたいことについて話したいと思います。

 

 一つ目は、部活を頑張ろうと思います。バスケ部は、フェスティヴァル前に引退前の最後の試合があります。大学ではバスケをするつもりがないので、後悔しないよう、最後の試合までに残された一日いちにちの練習を大切にしながら、一試合でも多く勝てるように、少しでも長くバスケができるように頑張りたいと思います。
 二つ目は、フェスティヴァルを頑張ろうと思います。僕はどの部門のチーフにもなっていませんが、合唱部門のテナーのパートリーダーになってしまいました。パートリーダーになってしまったものの、僕はピアノが弾けませんし、歌も決して上手ではありません。

 

 でも、誰よりも大きな声を出して、皆を引っ張っていきたいと思います。敬和での生活も少しずつ短くなってきました。一日、いちにちを大切にしていきたいと思います。
(5月21日)

 

 

K.U.(3年)
 みなさん、こんばんは。4室のUです。今日は、今頑張っていることについて話したいと思います。僕が、今、頑張っていることは、霧島連合の演劇チーフを務めていることです。

 

 僕は、1年生の頃からフェスティヴァルで演劇をやってきました。1年生の時の演劇チーフの先輩は、とてもいきいきとしていて、人を引き付ける魅力をもった人でした。そんな先輩への憧れもあって、敬和3年間の最後となるフェスティヴァルで、私は演劇チーフになりました。
 しかし、いざ、自分が演劇チーフになってみると、思った以上に大変な役割だということに気付かされました。フェスティヴァル本部へのさまざまな書類の提出ももちろん大変ですが、何よりも演劇部門のメンバーをまとめることに苦労をしています。

 

 でも、自らが望んで演劇チーフになったのですから、自覚と責任感をもって、一つひとつの仕事、役割をこなしていこうと思います。片岡くんのお話にもありましたが、「リーダーは偉い人ではなく、あくまでも代表者なのだ」という言葉を肝に銘じて、今年のフェスティヴァルでの演劇を成功に導いていきたいと思います。
(5月26日)