のぞみ寮通信

大望館

2009/06/28

大望館通信 第143号

<続・民族大移動>
 部屋替えから一週間。先週の日曜日の事を思い出すだけでしんどくなりませんか。

その日の夜、大移動最後の大仕事、大掃除が行われました。しかもその日、担任である私に急用が入り、大掃除の時間抜け出さなくてはいけない事態に・・・。

 どうなるのか?そんな心配をしていましたが、それは無用だったようです。ブロック長を筆頭とした各学年の数名を呼んで、「頼むぞ!」そう声をかけると、彼らの目からメラメラと燃えるような熱い眼差し。すぐに自分たちでどうやって、あの状況を打開するのか話し合ってくれます。「これは大丈夫。任せられる。」そう確信した私は大望館を後にしました。
 1時間チョトだったと思います。帰ってきたときには既に大掃除も最後の段階。そして自習時間の僅かな時間の前に終了。思い返せば、4年前。私が来た頃の大望館の大掃除は、消灯時間の延長をしないといけないぐらい時間がかかっていました。それも普段の大掃除の話です。

 キレイなところランキングなど付けて、それぞれのモチベーションをあげないといけなかったし、働かない生徒も沢山。その当時45名大望館にいましたが、45人もいて何でこんなに時間かかるのか?あまりにも動かないもんだから、ついにブチキレ大声をあげて3年生を怒鳴りつけなきゃいけない始末。
 それが、部屋替え後の大掃除にも関わらず、たった1時間半ですべて終了。しかも、そのキレイさにも驚かされました。この結果だけでもわかります。確実に大望は進化している。一人ひとり、次に何をしたらいいのか?献身を厭わず働いてくれた。その結果をだしてくれたことが何よりも嬉しいです。という事で、今回の民族大移動に、ハナマルをつけれますね。
 あとはこの綺麗な状態をいかに維持するか。それが求められます。あと、各部屋も綺麗にしておいて下さい。寮見学に来た将来の後輩に、私はいつも一番綺麗な部屋と一番汚い部屋を見せています。しかし、前の部屋の一番汚いところは、一番遠い部屋という事もありましたが、いくらなんでも見せる勇気が出ませんでした。

 「あの部屋を見せたら、敬和を選ばないかも。」そんな心配をしてしまったからです。そんな事がないように、前15室のように綺麗に保ってください。
(澤野)

        
<遺産>
 誰からも教えてもらってないはずなんだけれど、虫に興味を抱いてしまいます。男にはそういう遺伝子が組み込まれているんでしょうか?
 私のチビも最近虫に興味を持ち始めました。別に教えたわけではないんです。むしろ母ちゃんは虫が大の苦手で、ゴキブリなんていようもんなら大変な事です。先日、そのゴキブリが我が家に出現。それを見つけたチビは大はしゃぎ。「スッゲー!ゴキブリ!!」追い掛け回し、挙句の果てには買って来たばかりの虫かごと虫取りアミを持って来て、私に手渡し、捕まえて中に入れろと言います。

 「ゴキブリは虫でも悪い虫。」言い聞かせましたが、理解できずに悲しそうな顔をします。しかし、いくら子供のためといえども、そんな事できません。悲しそうにしている子供を横目に家の外へ捕まえて逃がしました。
 そんな、チビに嬉しいプレゼントが届きました。カブトムシです、しかも雄。3年生のY太郎君がくれたんですが、どうしたのか聞いてみると、卒業したタツローから受け継いだ幼虫が、先日ふ化し、ついに成虫になったと言うではないですか。しかも、まだいっぱいいるというんです。去年、タツローが捕まえてきたものを受け継いだと言う事です。思い返せば、タツロー先輩。よく土イジリをしていましたが、これの事だったんですね。それが大望に残っていたんです。まさに、タツローの遺産。
 しかしまあ、高校3年生にもなってカブトムシとは、男って生き物はどうして「虫」なんでしょう?しかも、タツローって2・3年生は知っていると思うけど、いろんな事情から転向して来て、在学中に成人して選挙にも連れて行った、真の大人。
 男って生き物は、大人になっても「虫」なんです。
(澤野)

 

<次は何?>
 フェスティヴァル、部屋替え、その次は?テストです。ホッとしてなんかいられませんよ。今週火曜日にテスト一週間前を迎えます。特に3年生。何度も言っていますが、このテストは大事です。

 君たちの今回までのテストの結果が、進路に左右します。校長に推薦してもらえるかどうかに関わる成績は、今回までのテストの結果です。調査書に載る数字も今回までです。0.1でも評定をあげること。それが今君達に出来る最後の仕事。
 そして、この進路を考えるとき、きっと感じた事があるでしょう。「もっと勉強しておけば良かった。」時既に遅し。今更そんな事を言ってても仕方がありません。これまでのツケがまわって来ただけの事です。1・2年生で楽をしている人。覚えておいて下さい。今、楽した分は後できますからね。これからならまだ間に合いますよ。
(澤野)