毎日の礼拝

毎日のお話

2024/01/25

狩野 哲也(数学科)

【聖書:コリントの信徒への手紙一 13章 節b】

 

 ネガティブケイパビリティーといわれる能力がある。この能力はすぐ解決できない事態に結論を急がず、答えのない状況に耐え迷う、「モヤモヤする力」といわれることがある。

 モヤモヤする力が低い人の話し合いは、課題に対して定義を定め、論理的に話をまとめることが出来る。一方モヤモヤする力が高い人の話し合いは、意見があちこちに飛ぶこともあるが、ユニークなアイデアを出すことが出来る。イノベーションを起こすには一定のモヤモヤとする力が必要だ。モヤモヤとすること自体、悪い事だと捉えられることが多いが、時間をかけて、ゆっくりと答えを出すことにも価値がある。