のぞみ寮通信

のぞみ通信

2023/12/13

今週ののぞみ寮(36号)「礼拝の奏楽は親子の夢」

【聖句:エフェソの信徒への手紙 5章 8−10節】

『あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。何が主に喜ばれるかを吟味しなさい。』

 

 のぞみ寮では毎週日曜から木曜の夜、礼拝の時間があります。讃美歌を歌って、聖書を読んで、生徒がお話を担当しています。15分程で終わりますが、寮生全員が顔を合わせて心を落ち着かせる時間になっています。また、月曜から金曜の朝には全校礼拝がありますので、寮生は朝・夜合わせて毎週10回も礼拝の時間をもっています。さらに、毎週日曜の朝、教会の礼拝を欠かさず出席する寮生もいます。仲間の声に耳を傾けて、祈りを合わせる「礼拝の時間」は、敬和教育の大きな柱です。

 その礼拝の中で、聖書朗読を担当する“司会者”と、讃美歌をピアノで伴奏する“奏楽者”は、生徒が担当します。司会者は全員順番で回ってきますが、奏楽者はピアノを弾ける生徒が担当しています。今週日曜の夜、寮全体礼拝でW・J君(1年)が奏楽デビューを果たしました。彼がピアノを弾く姿は以前からありましたが、先週ふとした会話の中から彼自身が「奏楽デビューすること」を決めました。多くの練習を重ねてきたと思いますが、堂々とした姿と優しい音色で友愛館が包み込まれ、とても温かな気持ちになりました。

 その様子を彼のお母さまへお伝えしたところ、予想外な言葉が返ってきました。「礼拝の奏楽を担当することは“親子の夢”だったんです!」本校卒業生であるお母さまは、息子がピアノを習い始めた時に「今はまだ小さい我が子が大きくなって敬和学園へ進学し、そこで礼拝の奏楽を担当してほしいなぁ」と願っていたそうです。敬和学園入学後、彼は「奏楽をやってみたいけど、どうしよう?」と相談し、お母さまは後押しをしてきたとのことでした。その“親子の夢”が叶った日であることを知り、私は胸が熱くなりました。

 寮生活の中で、一人ひとりがもつ賜物をどんどん発揮していくことを願っています。敬和学園のぞみ寮は安心して自分の力を発揮できる場所です。その雰囲気をつくっているのは、のぞみ寮生一人ひとりの温かさであると私は思います。アドベント第二週を迎え、とても温かな気持ちで歩み始められることに感謝しています。(片岡)

 

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