毎日の礼拝

毎日のお話

2023/11/30

與那城 初穂(聖書科)

【聖書:イザヤ書 11章 1-3節】

 

 詩人のまどみちおさんは、命の不思議や尊さをやさしさあふれる言葉で詩にしてこられました。しかし彼が生涯悔やんだのが「戦争協力詩」を書いたことでした。晩年も同じ過ちを繰り返してしまうかも、と弱さを告白し続けました。

 わたしたちは誰もが過ちを犯します。懲りずに繰り返すほど、愚かで弱い。それに対し、神は決して甘やかすことはせず、それは本当に正しいのか、大事なことなのかと厳しく問います。けれども、たとえば伐採された切り株を根元から掘り起こして火にくべるようなことはせず、厳しさをもった深い愛でご自身が創った命と最後まで同伴しようとします。その愛の中に救い主誕生の出来事があります。