毎日の礼拝

毎日のお話

2023/09/19

冨井 愛(芸術科)

【聖書:コヘレトの言葉 3章  1節】

 

 日本アンリ・ファーブル会昆虫塾代表の中嶋正人さんのレポート『むし好きのこどもたちはどう育っていくか』によると、「子どもたちは遅くとも10歳くらいまでのあいだに、仲間と自然の中で遊ぶことが望ましく、それによって健全な人間として必要な、様々な感覚、能力を身につけることができる。子どもたちの発育段階によって関心を持ったり対応する能力が違ったりするため、虫に対する関心や接し方は年齢とともに変わっていく。」と、幼児期から小5までの平均的な過程がつづられている。「虫との遊びを楽しむ段階を経て、興味関心ができ始め、様々な配慮もできるようになり、関連分野の学習につながっていく。最終的に虫好きの道から離脱することになったとしても、感動が満載の自然を愛し、命の不思議、大切さを考えられる人間になる。」と。

 我が飯豊クラスの労作では、虫との遊びを楽しむ段階にいる人たちと、すでにその段階はとっくに卒業して、自然とのかかわりを楽しみ、他者のために黙々と手足を動かせる人たちがいる。彼らが進級、卒業するころにどんな段階までステップアップしているのか、楽しみだ。