労作日記

労作日記

2023/05/29

労作日記(2023.5.26) 【1年弥彦クラス】

 5月26日(金)4限、1年生弥彦クラスの労作です。

 「さあ、今日はテストをしてみよう!」労作の授業の初めに弥彦クラスの生徒たちにそう伝えると、生徒たちの間に一瞬緊張が走った。「先週全校労作でやった『サツマイモの畝作りからサツマイモの苗植えまで』のやり方をちゃんと覚えているか、全部自分たちでやってみてほしい。」生徒たちは、それくらいなら大丈夫、任せて!と良い表情を見せた。(ちなみにテストとは言え、直接的に点数を付けて成績に反映させるものではない。先週やったことを自分たちだけでできるかの確認の意味の「テスト」である。)

 労作科からもらった仕事は、オープンスクールで中学生がサツマイモを収穫するための畑を作ること。既に肥料の入った砂地に5本の畝を立てる、畝が出来たら均等に穴を空ける、その穴に百数十本のサツマイモの苗を植える。1週間前にやったばかりだが前回は浅妻先生が細やかに説明をしてくれ、さらに植えた後の点検もしてくれていた。その全てが自分たちだけでできるのだろうか?

 弥彦クラスの生徒たちは自分たちで相談しながら、「じゃあ私は鍬を持ってくる、〇〇はできた畝に穴を空けて。その他の人たちは空いた穴に苗を植えていって。」など役割分担も自分でやり始めた。短縮45分の授業で、実際に作業そのものにあてられるのは正味30分ほどだ。その短い中で役割を決め、苗を植え終え、ついでにそれぞれの苗に水までたっぷりやるのはなかなか難しい。けれども生徒たちは、無事にそれをやり遂げてくれた。しかもとても楽しそうに。我々何人かの教員はただ近くでそれをニコニコと見ているだけ(本当は自分たちも労作をしたくてうずうずしている気持ちを悟られないようにしながら)。

 労作は言われていることをするだけでは成績5はもらえない。自分たちで仕事を探し、他者の手助けを進んでして初めて5が見えてくる。この日、担任は生徒たち全体の動きを見て、こんなにみんなが率先して働くクラスはどうやって成績をつければいいのだろうと少し不安に思いながら、でも生徒たち一人ひとりがそれはそれは楽しそうに作業する姿を微笑ましく見ながら、ちょっと贅沢な一時を過ごしていた。

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