今日のランチ

今日のランチ

2022/11/04

今日のランチ(2022.11.4)

菜めし・サバ塩麹焼・ほうれん草おひたし・白味噌野菜スープ・牛乳・プリン

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 11月に入り、例年よりも気温は高いといわれてはいるが、かなり寒くなってきた。自宅では石油ストーブの欠かせない時期に入ってきた。説明すると長くなるので省略するが、頭を丸めた。とは言ったものの、以前ならば自らバリカンを当てて風呂場で丸刈りにするのだが、愛用していたバリカンを2年ほど放置していたら、充電しなくなっていた。壊れてしまったのだ。奮発して購入したバリカンだったのでショックを隠せない。新しいバリカンを購入することも考えたが、愛用していたバリカンを再度購入するほど、我が家の財務省は寛大ではない。となると、いつものスタイリストに切ってもらうという選択しかなくなる。スタイリストに坊主?果たしてその選択は正しいのだろうか?
 じゃやっぱり坊主という選択をあきらめればいいじゃないかと、おしゃれ選択をするところだが、そうはいかない、今回は坊主頭と決めている。

 

 ということで、いつものスタイリストに「イケてる坊主頭」にしてもらった。寒くなってきた今日この頃、頭がとにかく冷える。いつものスタイリストは、本校の卒業生である。39回生だから、10数年前に卒業した男性だ。妻の行きつけの美容院なのだが、彼が美容師になりたての見習いのころに一度行き、それから十年近く近所の1000円散髪で切るか、自分で丸めるかをしていた。半年ほど前にひょんなことから妻との会話で、彼がまだそこで頑張っていると聞き、そろそろ自分の見た目にも投資をしようと、思い切っておしゃれな美容室を予約した。以来、そこに通い続けている。彼は私の専属のスタイリストというわけだ。
 高校生のころ、当時、2年の体育の柔道の時間に彼とは接していた。その時間が楽しくてたまらなかったらしく、その授業のためだけに学校に行っていたと、なんともうれしいことを語ってくれたが、学校の先生としてはそれでは困る。しかし、コミショーな私でもそんな彼とは会話が弾む。

 

 男性の美容師は長続きしない。私はそんな印象を持っていたが、間違いではないようだ。同年代の男性の美容師が多くやめている。彼は、見習いから努力を続け、スタイリストとして一か所の店で働きつでけている。その事実がとてもうれしい。楽しいだけでは続かないことははっきりとわかる。先日、切ってもらっていた時に、この仕事は「利他」なんです。そんなことを話してくれた。自分がかっこよくなりたいから、おしゃれが好きだから……ではダメなんです。自分が他者のために尽くさなくてはならない。そんな哲学的なことを話してくれた。職種は違えど、少し言葉を換えれば、敬和教育そのものである。自分の利益ではなく他者のために。そんな考え方をしているスタイリストが私の専属である。


 寒くなった季節に、私の頭は冷えるが、そこに込められた私を思う気持ちで切られたこの髪の毛。前頭葉のあたりの毛が少し気になり、そろそろツルツルに剃るかと思ってはいたが、もう少し抗う決意と共に、これからも専属のスタイリストにお願いしよう。