毎日の礼拝

毎日のお話

2022/10/25

與那城 初穂(聖書科)

詩編 139編 11-12節

 普段わたしたちは一人称視点で自分を、世界を見ています。当たり前のことですが、一人称視点のみだと他が見えなくなってしまうことがあります。けれども、外側から別の視点を与えられた時、違った自分や世界が見えてきます。

 聖書は、神の視点で見ることを教えてくれます。今日読んでいただいた詩編の詩人は、暗闇に身を沈めようとしますが、外からの神の光に照らされて、うまくいきませんでした。彼は神の視点を知ることで、自分は真っ暗闇の中にいるわけでも、いたいわけでもないことに気づかされます。視点を変えると、暗中模索の中にあっても、新しい自分を発見することができるのではないでしょうか。