毎日の礼拝

毎日のお話

2022/10/11

與那城 初穂(聖書科)

イザヤ書 49章 16節

 沖縄の戦跡で、多くの亡くなった方々のお名前に対面しました。戦争は人の名前を奪う暴力ですが、フィクションを交えた差別がつくられる時にも、人は名前を奪われ、それが戦争へとつながっていきます。平和をつくり続けていくということは、奪われた名前を取り戻していく、そもそも名前を奪われないようにするという働きと密接につながっているのではないでしょうか。

 神はわたしたちの名前が決して忘れられないように手の平に刻んでくださいました。誰かが誰かの名前を奪い存在を消し去ろうとしても、それはしてはならないし、できない。あなたもわたしもあの人たちも、皆神に刻まれ、しっかり握りしめられる存在であることを、忘れてはならないと思います。