今日のランチ

今日のランチ

2022/05/26

今日のランチ(2022.5.26)

ソフト中華麺(豚骨しょうゆスープ)・かに玉・中華和え・牛乳・冷凍みかん

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  新潟市内に住むラーメン通のなかではよく名の知れたあるラーメン店がある。豚骨ラーメンと言えばもうここしかない。そのラーメン店がひと月前ほどに西区に移転してきた。どうやら他の客と店長とのやり取りを聞いていると、移転は本意ではなかったらしい。同じ西区に住む私は、仕事帰りにフラッと寄れる場所に来たため、これは最高にうれしい出来事だ。昨日、どうにもそのラーメンを食べたくなり、並ぶ覚悟で店の前を通った。「今日は少し遅くなるから、コンビニでおにぎりを食べるので、夕食は軽めで」家に電話をかけ、子供に伝言を残しておいた。さすがに一人でラーメンを食べてくるとは言えない。そんな勇気はない。少し罪悪感を感じながらも、店の前に行くと、ナント定休日。そうだ水曜日は定休日だった。すでに「少し遅くなる」そう告げてあるせっかくのチャンス。これは意地でもラーメンを食べて帰るしかない。次は家の近くのラーメン店へ。ここもいつも行列の途切れない人気店だ。しかし、いつもの行列が見えない。もしかして……。悪い予感は的中。定休日だった。そうだ水曜日はお休みだ。その先家までの道のり、食べたいと思うラーメン屋はもうない。腹は無性に減っている。家まで我慢と思ったが、「軽めで……。」なんて無駄な一言を添えてしまったことか。本当にコンビニのおにぎりを口にすることになった。

 

 昨日の見事なまでの消化不良を解消のために今日の帰りは必ずあのラーメン店へ。今日は朝から心に決めていた。家を出る前に、「今日も……。」しかし「軽め」は口にしなかった。

 

 そして今日のランチ。メニューを見ずにランチへ向かうと、麺の袋が置いてある。そしてどんぶりには味噌味のスープだろうか?いつもと違うスープだ。そしておかずには間違いなくかに玉が添えられている。一口、スープを口にして分かった。味噌ではない、豚骨だ。私は無類の豚骨好きである。だから時折、持病の発作の痛さに負けてしまう。それもわかってる。でも豚骨はサイコーだ。その大好きな豚骨醤油。一口、スープを口にして、ランチメニューを確認しに入口のランチメニューに視線を移す。そこで豚骨醤油を確信。しかも、カウンターにはご飯がおいてある。おかずのかに玉を、よそったご飯どんぶりの上にのせれば、これまた完璧な天津飯。かに玉にかけられていた甘酢っぱいあんかけがご飯を進める。そしてもう片方は豚骨醤油ラーメン。どちらを口に入れても幸せいっぱい。しかも、麺のスープのおかわりまで用意してある。そのスープにご飯をインすれば、夢にも出てきそうな豚骨醤油おじや。しかし、残念ながら私の胃袋はそこまで若くはなかった。ラーメンと天津飯で限界が来た。おそらく人生の折り返しにすでに達している私は、再来月、階段をもう一段下がる。これしきで限界のきた胃袋の弱さに落胆しかない。年を感じてしまう。それより問題は今日の帰りだ。さすがにここまでおなかが豚骨でパンパンになると、昨夜はあんなに欲していたあのラーメン店を現段階で全く欲していない自分がいる。今の現状に私はとても驚いている。「育ち盛りの47歳」そろそろ卒業なのかもしれない。

(S.M)