敬和の学園生活

日常の風景

2022/01/25

<授業訪問> 国語演習

 国語演習は3年生の選択科目で、週2時間授業があります。

 

 今日の内容は「構造を意識して物語を読む」です。取り扱う題材は『ごんぎつね』。「この小説のクライマックスはどこだ?」など、まずは各自で構造を意識し、作品を読み取ります。その後はグループワーク。他の人はどう考えたのか――自分の読み方以外の読み方があることをグループで共有します。意見を言うときは、「私はこう考えた。理由は……」というように、必ず根拠を添えて話すよう徹底してきました。

 

 「物語の構造を意識したら、普段とは違う読み方ができて(作者の意図が見えて)おもしろかった」というような声が聞こえてきました。「ほかの小説もこんな構造で描かれているのかな?」「私、小説書くの好きだから、この構造を意識して今度書いてみよう」など、実生活にも生かしていきたいという生徒もいました。

 1年間の授業は、この単元をもって終了です。

 

 社会で必要となる、人前で話す力、議論する力、読む力、論理的に書く力。そんな力を育てるため、「聞く・話す・読む・書く」トレーニングを授業で行ってきました。今後の糧となるよう願っています。