毎日の礼拝

毎日のお話

2022/04/12

與那城 初穂(聖書科)

ヨハネによる福音書15章12-14節

「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」は、国のために戦い、死ぬことを殉教として評価するために使われてきた言葉の一つです。プーチン大統領も演説で言及しました。しかし、「捨てる」は「与える、置く」を意味し、「命を与える」は他者に仕えることを指します。また、前後の言葉を読むと、イエスが求めたのは、互いに愛し合い、仕えあって生きることだとわかります。イエスの生き方は十字架による死へ至りましたが、神はイエスを復活させ、その生き方を再び肯定されました。誰かが誰かを排除し、殺すのではなく、わたしたちは、支えあいながら一緒に生きていく道を模索することが求められているのです。