毎日の礼拝

毎日のお話

2022/03/10

宮本 武呂(社会科)

箴言23章 12節

ノイズキャンセリングという技術は雑音の音の波に真逆の波をぶつけ相殺することで静寂を手に入れます。では雑音という言葉は何を意味するのかというと、「不規則で不愉快に感じられる音、うるさい音」です。そして何を雑音として感じるかは個々人の環境、価値観、文化などに左右されます。例えば日本人は虫の音を左脳で処理し「声」として捉えますが、西洋人は右脳で処理し「音」として捉えるため、雑音として無意識のうちにキャンセルしていることが多いです。それぞれの言語の母音と子音の役割の違いが背景にあり、何を意味あるものとして受け止め、何を雑音として排除するかは人により違います。勉強、日常、礼拝、行事などより多くの場面で雑音ではなく意味を持って物事を捉えられる人の前に道は拓かれます。