毎日の礼拝

毎日のお話

2022/01/21

碓井 加奈枝(理科)

コリントの信徒への手紙二 4章 6-7節

 あと3日で52回生は終業を向かえます。カウントダウンが30日を切った頃から私は焦り始めました。伝え忘れていることがある気がして、このまま卒業させても良いのだろうかと思いました。しかし、12月にクラスで書いてもらった3年間の労作の振り返りを読み、その考えは変わりました。書かれていた言葉を挙げると、~損得で考えなくなった/労作は誰かの幸せになっている/人の役に立ったときの嬉しさはテレビやユーチューブや遊んだときの喜びとは違う/など~52回生は、3年間の敬和生活で座学では学べないことを、学年テーマ「自分で食べて自分で味わえ」の通り学んでいました。また、受験の志願書には、「弱者に寄り添いたい」とか、「誰かの役に立ちたい」と書かれているものが多く、それは神様から与えられた思いであります。そして、それは今日の聖書の言葉にある、私たちという土の器に納められている宝であり、それを自分のだからとしまい込むのではなく、他者との関わりの中で磨いて、神様から光を当てていただくことで、輝くことができます。そして、卒業する一人一人が社会でこのように輝けば、この世界が平和で皆が幸せを感じる世の中にきっと近付いていくはずです。