毎日の礼拝

毎日のお話

2021/10/21

狩野哲也(数学科)

6÷2(2+1)という問題は、算数的に解けば答えは9、数学的に解けば答えは1となります。この問題は一つの答えを出す問題としては定義不十分であり、答えを定めることが出来ません。世の中の問題は定義不十分の問題ばかりです。満場一致する答えが出ないなかで、一つの方向性を見出して、前に進むことが求められます。定義不十分の問題は、後から振り返れば、定義がそろうという事があります。目の前の問題から一つの結論を出すとき、後から振り返り、それが天に富を積むような行動となるよう、努めていきたいものです。