毎日の礼拝

毎日のお話

2021/10/20

高山 唯(国語科)

フィリピの信徒への手紙4章4節~6節 96歳の祖母が亡くなりましたが、コロナ禍により私は最期にお別れを言えませんでした。死と向き合うのが怖く、なるべく考えないように過ごしていました。そんな時「エンジェルフライト国際霊柩送還士」という本を読みました。海外からの遺体を運び、丁寧に処理をして遺族のもとに送り出す仕事に密着したノンフィクション作品です。遺族は穏やかな表情の亡き人と対面し、生きている時の幸せな表情を思い出します。悲しみを受けいれた先に懐かしい思い出が戻ってきます。死は生を映す鏡です。死について考える時、どうしても自分の生きてきた生き様を振り返らなければなりません。そしていつどんな時に何が起こるか分からないからこそ、相手に親切でありたいのです。後悔しないで生きるために、今この瞬間、瞬間を大切に生きていきたいです。