自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2021/05/28
チキンカレー・グリーンサラダ・野菜スープ・牛乳・プリン
競馬場から敬和へ向かう道の途中に大きなスイカ畑がある。春のまだ寒いうちから苗を植え、ビニールのトンネルをかけて育てている。今朝車で通ると、トンネルの隙間から蔓が出てきた。まもなくビニールは取り払われ、大きく伸びた蔓が地面に広がってゆく。敬和の労作畑も芋の苗が初夏の風に揺れている。
先日、ランチホールで牛乳瓶を並べていたら3年生女子から声をかけられた。「先生。私、今週からインスタ辞めたんです。DMとかうざいし、見始めると疲れちゃって…。」なるほど。しかし、何か評価を求めている感じでもなかったので、「それで?」と更に問いかけてみた。
「そしたら、すっごく時間ができて、本を読んだり、進路の資料を眺めたりしているうちに1時間があっという間に過ぎるんです。今までSNSに費やした時間がもったいなかったと気付いて、なんか悔しいです。」と続けて答えてくれた。「それによく眠れるようになりました。」「そりゃぁ、よかった。」とだけ答えておいた。
「昔は固定電話しかなくてなぁ…」などと説教じみた話をしなくとも、生徒たちはきちんと考え、判断し、行動できるようになると改めて感じる。押し付けず、判断材料を提示する。あるいは同じ事実でも見方を変えると違って見えることに気付かせるだけで、彼らの中にある種は驚くほど成長する。毎年この時期になると気付かされることだ。
(S・K)
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。」(コリント1:3章6節)