労作日記

労作日記

2020/01/10

労作日記(2020.1.9) 【3年蔵王クラス】

 1月9日(木)2限、蔵王クラスの労作です。

 本日、蔵王クラスの最後から二番目の労作を行った。最近雨続きであったが今日は奇跡的に晴れていた。

「蔵王クラスの労作はほとんど晴れる」

 いつしか皆が口にするようになった言葉だ。蔵王の労作はほとんど雨が降らない。前後に降っていたとしてもその時間だけは晴れる。不思議だ。そして最初のころは「また外ですか」という声も聞かれたが最近ではほとんど聞かなくなった。そして、蔵王クラスの人々は本当によく働いてくれる。労作に愛されたクラス、それが蔵王だ。

 本日は、薪などに使うため、あるいは道を確保するためにニセアカシアの木を切るという作業だった。この木はトゲが多く生えており、掴む場所を間違えると軍手を貫通して肌に刺さる、デンジャラスな存在だ。皆は時折トゲに刺されながら、悲鳴を上げながら、あるいは歓声を上げながら木を切っていく。ある種のストレス発散にもなるらしい。そして現代は痛みをなるべく回避し、安全さを目指す社会だが、痛みから学べることも多くあることを考えさせられる。痛みから危険を肌で知り、それを避ける方法を学ぶ。自分の痛みから他者の痛みを想像して知る。傷つくことをせずに育つと、どんな大人になるのだろう。少なくとも、今目の前で痛みを笑いにかえ、あるいは友達を思いやる彼らは、きっと逞しく生きていくのだろう。

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