自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/05/14
【聖句:イザヤ書 43章 4節】
「わたしの目にあなたは価高く、貴く わたしはあなたを愛し あなたの身代わりとして人を与え 国々をあなたの魂の代わりとする。」
4月20日(日)に今年度初めての避難訓練を実施しました。今回は地震を想定して避難経路と第1・2・3次避難場所の把握、敷地内と外出時の災害時避難マニュアルを説明した後、津波を想定して校舎4階へ移動(垂直避難)しました。
敬和学園のぞみ寮の避難訓練は、避難経路の確認をするだけではありません。私たちは避難訓練を「生命について考える機会・学びの時間」としています。それには理由があります。45年前の1980年6月3日、のぞみ寮本館(現在休館中のみぎわ館)で火災を経験しているからです。当時、深夜に起きた火災にも関わらず、寮生がお互いに助け合って避難して、当時の寮生・教職員全員の生命が奇跡的に守られました。
今、寮事務で働いている瀧澤さやかさんは、その当時のぞみ寮生として火災を経験した一人です。その証言の映像を見て、様々な想いを共有しました。瀧澤さんは寮生へ語りかけます。
「私はこのことがあった時、『日頃の訓練って本当に大事なんだなぁ』と思いました。非常時には普段出来ていることが出来なくなってもおかしくないですが、訓練していると少しは『どうしなければならないか?何が必要か?何が大事か?』ということが思い出されるのではないでしょうか?当時、私は訓練だと思ったから落ち着いて避難出来たので、本当の火事だとわかっていたらどうなっていたかわかりません。」
私たちひとり一人はかけがえのない大切な存在であること。緊急時はすべての生命を守るために、ひとり一人の知恵と力が必要であること。そのことも含めて「生命について考える機会・学びの時間」として、良い緊張感で真剣に取り組むことが出来たと思います。(片岡)