自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/05/09
【聖句:コリントの信徒への手紙一 3章 6節】
「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。」
寮祭の締めくくりには、皆で礼拝の時を持ちました。お楽しみ会の賑やかさがまるで嘘のように、チャペルには静けさが満ち、穏やかな空気が流れます。その中で一人ひとりが自分自身と向き合い、心を落ち着けながら、寮祭を全員で無事に作りあげられたことへの感謝を込め祈り、そして賛美を捧げました。
メッセージでは、本校、数学科の青栁希望先生が、「私は細胞」と題して、ご自身の寮経験を交え、寮生の胸にささるお話をしてくださいました。青栁先生はお話の冒頭で、こうして生徒たちと出会い、寮祭でお話する機会が与えられているのも「神様の導き」によるものであるとお話されていました。これは寮生たちにとっても、いろんな背景を持って生きてきた違う人間同士が、こうして同じ時代にのぞみ寮に集い、生活を共にしているということこそが、神様の導きによって与えられたかけがえのない出会いであると私自身も実感しました。
メッセージのタイトルにもあったように、私たちの細胞は分裂し、また生まれ、成長し、形づくられていくのだとお聞きし、こののぞみ寮での新たな出会い、そしてこれから共に生活を作りあげていく上で得る様々な経験を通して、少しずつ成長していけることを心より祈りたいと思います。
礼拝の後には、「のぞみ寮讃歌」を皆で合唱しました。この曲は41回生の卒業生でご自身も大望館で寮生活をされていた岡村翼さんがのぞみ寮のために作詞・作曲された曲です。「のぞみ寮讃歌」は自分とは違う個性を持つ他者の存在を認め合い、その異なる者同士が共に生活しながら繋がりを育んでいく、そんな出会いと共生を大切にする想いが込められています。そんな曲に皆の想いと声が合わさり、素晴らしいハーモニーが生まれました。
また、岡村さんが登壇してくださり1曲「“生きる”ってこと」という歌も披露してくださりました。その温かい歌声と歌詞には本当に感動させられました。
最後には、寮生皆で集合写真を撮りました。入学式で撮った時とは全く別の表情で、皆の表情の中に少し成長を感じました。1ヶ月もないうちに寮祭というとても大きなものを作りあげることができる寮生たちには本当に驚かされます。
今年度の寮祭で集めた献金は、能登半島地震で被災された方々を憶え、能登の被災地支援ボランティアの拠点として活動されている「ボラキャンすず」のためにお捧げいたします。皆さまご協力ありがとうございました。(神﨑)