毎日の礼拝

毎日のお話

2023/05/18

岩原 寅太郎(寮長)

【聖書:コリントの信徒への手紙一 12章 19-22節】

 敬和のスクールモットーは「敬神愛人」。その実践の一つの形が「マイノリティを大切にする」ことだと思う。マイノリティとは、少数、少数派、社会的少数者という意味である。私は学生時代、今はLGBTの象徴の街となっているサンフランシスコのカストロ地区を訪れた。行き交う人の多くが同性のカップルだった。道端で抱擁し、接吻する彼らを見て、自分の感覚や考えが必ずしも正しいとは限らないことに気付いた。私は理科の教師である。自然科学の分野では、マイノリティ側の学説が正しいということが往々にしてある。神様は、あえて私たち一人ひとりを違うようにお創りになられた。少数、少数派だからこそ、逆に必要な存在なのかもしれない。今日も一日、マイノリティの人たちに優しく、丁寧に接することを通して「敬神愛人」を実践していきたい。