のぞみ寮通信

みぎわ館

2022/12/02

みぎわ通信(47号)「アドベントクランツ」

聖句

「理解しようとして、これを聞け。わたしの語る声に耳を傾けよ。」

(ヨブ記34章16節)

(生徒が「礼拝のお話」で選んだ聖句を掲載しています。聖書に触れ、生きる支えとなる御言葉に出会えますようにと祈ります。)

 

 

礼拝のお話

「みぎわ館での日々」 1年生

 今日はスマホについてのお話から入りたいと思います。とは言っても、寮生はスマホを預けているか、持っていないかどちらかで、あまり普通の高校生よりはスマホに触れる機会は少ないと思います。そんな状況の寮であえてスマホの話をするのかというと、「スマホがない生活」は、1年前の私からしたら考えられないことだからです。

 1年前の私は、今とは大違いのスマホがお友達の人間でした。別にスマホを持っていること、使っていることは悪いことではないですが、私はやるべきことをすべて投げ捨ててまでもスマホに時間を費やしていました。寝る時間を惜しんでまでゲームをしたり、家族と出かけている時でさえも手放せず、とにかく生活の真ん中にある物がスマホでした。

 そんな私が入寮しスマホとお別れした時に感じたのは、実際に人と向かい合って話すことの難しさです。目を見て実際に人と話すことは簡単なことのように思っていたけれど、私にはとても大変な事でした。Lineではあんなに簡単に言えたことも、実際に向き合って話すとなると難しく、言いたいことをうまく伝えられず感情的になってしまい、たくさん悩みました。言い方は同じでも表情一つで伝わり方が変わったり、人によって受け取り方も違うので、すれ違ってしまうこともありました。伝えられない自分に悩んでいましたが、今思うとぶつかりながらも、一生懸命伝えようとみんなと向き合ってきたからこそ、少し前までは名前も知らなかったみんなとも仲良くなれたのだと思います。

 ぶつかり合う人間関係の大変さの何万倍も、いつでも帰ってきたらみぎわ館の仲間がいる日常が幸せと思えるようになりました。くだらないような話もうなずきながら聞いてくれたり、辛くて泣いてしまった時はみんなで慰めてくれたり、カップラーメンを食べたり、しょうもないと思える日常がとても幸せで私にとって大切なものだなと最近思います。正直辛いことも多い寮生活だけれど、みんなと真正面から向き合ったこの1年は、1年前のスマホと向き合っていた自分より自然に笑えている気がします。

 

 

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 敬和のキャンパス内の木々を使い「アドベントクランツ」作りを有志で行いました。クリスマスを迎える喜びを想いながら、敬和の自然の恵みをあらためて感じる時となります。

 毎年、のぞみ寮生が制作した「アドベントクランツ」の販売を待っていてくださる学校の先生方の存在もありがたいことです。クリスマス献金としてお捧げします。(小菅)

 

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 第四定期テスト期間です。健康が守られて、一人ひとりが最善を尽くし準備したものが発揮できますようにお祈りしています。みぎわっ子たちファイト!!(小菅)