自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2020/08/31
ごはん(ふりかけ)・鶏肉照焼・ほうれん草ソテー・味噌汁・牛乳・りんごシャーベット
鶏肉の照り焼きというものはどうも不思議に懐かしさを感じるメニューだ。そこにキャベツとねぎの味噌汁、白米、ほうれん草のソテーが付くと、あらゆる人にとっての故郷になってしまう。それは学生時代の行きつけの定食屋の味であり、子供のころのお弁当の記憶であり、サラリーマンにとっての夜の社食の味でもある。そんな記憶が無くても、なんだかそんなことがあったような懐かしさを覚えるのは、香りのせいかもしれない。匂いはもっとも記憶と結びつく存在で、視覚より強力なのだ。この香ばしい記憶の中に、いつか敬和のランチも加わるのだろうなと、生徒たちが楽しそうにほおばる様子を眺めていた。
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