のぞみ寮通信

めぐみ館

2020/08/05

めぐみ館 59号「夏休み前最後の一週間、パート③」

 1年生は何やらラウンジでミーティングを始めました。夏休み明け、学年で楽しい企画を考えているとのこと。

 この日は2・3年生もホールでミーティングをしていました。3年生が「先輩になってどうだった?」と、世代交代を迎えようとしている2年生たちが感じていること、思っていることをたくさん聞いてあげたい、世代交代に向けてアドバイスをしてあげたいという3年生たちの愛が伝わったミーティングでした。閉寮まで一日一日を大事にしながら、寮生活にしっかりと向き合うめぐみっ子たち。すごいなと思わされます。

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 広くて窓がたくさんあるめぐみ館のホールで礼拝を行うことにしました。全員となるとやはり密になってしまうと考えて、27日は2階のメンバーで、28日は4階のメンバーで、29日は3階のメンバーで、集まりました。寮が再開してからは部屋でずっと守ってきた礼拝。増えた人数は少しですが、それでもやっぱり仲間と一緒に守れる礼拝は嬉しいものです。

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礼拝のお話

「誰かを尊重するということ」 2年 S.K 

 皆さんには、寮や学校の先輩、先生達の姿はどう映っているでしょうか。「この人きれい」「この先生は頼れる」「この人はちょっと理解できないな」など、思うことは人それぞれでしょう。私も敬和に来て、入寮してから様々な人に会いました。今日は、そんな中で私が一年間かけて今も考えている先輩後輩の関係について、どう考えたかお話しします。

 私は、敬和に入学するまで先輩という存在を知らずに育ちました。私の通っていた学校はとても小さく、教会の中にあって、小学1年生から中学3年生まで合わせて20人前後の学校でした。勉強も遊びも小学生と一緒に過ごし、本当に一つの家族のような仲間でした。そんな中で生きてきた私は、小さい頃から大人達の中で過ごしてきたので、先輩だと思ってペコペコせず、嫌な時ははっきりと言う人になっていました。

 私は敬和に入学して、先輩という存在を知りました。観察しているうちに、みんな成長し続けている一人の青年少女だということが見えてきて、自分はどんなサポートができるかを考えるようになりました。人を一人の人として見て、その人を尊重し、それが互いにできるようになれば、先輩も後輩も、もっと壁がなくなると思います。様々な年齢層、経験を持つ人々と関わって気づき合い、互いを刺激し合うことは成長のために大切なことだと思います。

 人間は必ず上下関係をつくりたがります。私たちは寮の中で生活し、共に気づき合っていく恵まれた機会が与えられています。タイムリミットは3年間です。ぜひ互いに様々なことでぶつかり、支え合い、関わり合って充実した日々送っていきましょう。

 「人間・人類」について、自分の心について様々な気づきや成長があるでしょう。私もこの、与えられた時を十二分に使いこなせるような「一人の人間」として生活していきたいと思っています。