のぞみ寮通信

光風館

2020/07/21

光風 97号「部屋とエアコンと私」

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 丸テーブルにテレビがある部屋。光風館の中でも憩いの場となっていますが、一応、寮務室という名前がついております。そしてこの寮務室に昨年から念願のエアコンがついたんです。そうすると当然、熱気ムンムンの男子高校生は涼しいところへ集まってきます。でもこれが私にとってはうれしい時間です。

 以前の光風館の寮務室は、現在は生徒達に解放され、パソコンやテレビ、そしてテスト期間中の今は勉強部屋に模様替えされていますが、光風館の一番奥まったところに有り、生徒は入室できない部屋になっていました。寮務室なんですから、そうあるべきなのかもしれません。しかし、寮務教師が仕事といってそこに入ってしまったら、周りから全く遮断され、ひとりぼっちになります。生徒と交わる時間など全くなくなってしまいます。それでは意味がない!!

 ということで前の寮務室を子供達に解放し、教師の机を今の寮務室に出して、教師の場所はその机のある一角だけになっています。いつだって寮務室は子供達が自由に出入りできる場所になっています。ここに生徒が居ない時間は学校にいっているときぐらいです。誰かしらがテレビを見てたり、トランプをしていたり、語り合ったりしています。寮務室という部屋に私の机が間借りしている感じです。でもそのおかげで、私はここに居るだけで、この通信を作っているときでさえも、子供達と交わることができるんです。まじめに?仕事をしながら遊べるというわけです。一石二鳥です。ただ一つ。時々しなくてはならない一対一のまじめな話をするときは周りに居る生徒に出て行ってもらわなければなりません。しかし、この寮務室にはそれ以上のメリットがあります。こういう工夫が楽しく仕事をできる環境作りという奴でしょうか?今日も彼らといっぱい笑いたいと思います。