のぞみ寮通信

大望館

2020/06/25

大望館通信 第273号 <花道>

 彼の家は敬和学園と同じ新潟市北区にあり、車で15分もあれば着きます。そんな彼が通学ではなく、寮生活を選んでくれたことには理由があります。「社会で生きていく力を身につけたい!」入学試験の面接で語ってくれた言葉です。その時の熱い想いと真剣な眼差しに心打たれたことを今でも鮮明に憶えています。彼の入寮を心待ちにしていた6月3日(水)、一本の電話が……。「今日、おなか痛くなって病院行ったので入寮は後日改めて……」と涙ぐむおかあさま。明らかに落ち込んでいることがわかる彼の声。入寮が先延ばしになったことを同室の先輩T•H君(3年)とS•K君(2年)へ伝えた時のガッカリした姿。みんな、彼の入寮を楽しみにしていたのです。

 そして、6月5日(金)その瞬間が来ました。寮生の午後登校に間に合うように入寮することが出来ました。緊張して不安そうな彼の表情が少し和らいだのは、大望生の花道を見た瞬間でした。入寮初日のお弁当は少ししか食べられませんでしたが、今ではしっかり食べているし、先週末に外泊が許可されても「寮で過ごしたい」と楽しんでいる姿にホッとしました。これからの寮生活でいろんなことを経験して、生きていく力を身につけて大きく成長していってほしいと願っています!(片岡)

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 1年生のミーティングの様子です。この日はS•K君(2年)が挨拶することや敬語を使うことの大切さを伝え、先輩や友達との関わりで寮生活の楽しみ方が変わってきたと実体験を通して語ってくれました。2年生ミーティングで「どうすれば寮生活でのルールやマナーをわかりやすく伝えることが出来るか」を話し合っていく中、「2年生全員で話したら怖がられてしまうかもしれない」という優しさから「ひとりだけ派遣する」というこのような形になったようです。その先輩の気遣いが微笑ましいですが、みんなの真剣に聴く姿を見たら、しっかり伝わっているなぁと感じ、頼もしく思いました。(片岡)

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