のぞみ寮通信

みぎわ館

2020/06/13

みぎわ館 98号《一緒にいるだけでステキな時間になります》

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 窓の外に目をやると、1・2年生でフリスビーをしながらしりとりをして遊んでいました。最初はフリスビーのキャッチボール(?)で楽しんでいましたが、そのうちそこにしりとりが加わり、更にそのしりとりがジェスチャーしりとりへと変化していました。互いのジェスチャーに笑い、キャッチボールが上手くいかないことに笑い……。上手にできないところにフォローが入り、笑顔が生まれ、より楽しいもの・ステキなものへとなっているように見えました。

 振り返ると事務室ではここでも1・2年生がトランプに興じていました。ババ抜きに始まり、ジジ抜き、神経衰弱……みんなで1つのトランプを笑顔で囲んでいました。

 屋上では、日向ぼっこ!?しているみぎわっ子の姿が。みぎわ館の屋上ではとても気持ちのいい風が吹き、海が見渡せます。「気持ちいい!」と飛行機雲を見上げ、制限のある生活の中でもリフレッシュできる時間と場所を見つけたようでした。

 一人で過ごす時間も大切です。一人で過ごすことがココチイイと感じる時も多々あります。でも、みんなで寄り添い合い、微笑み合い、共感し合い得られる心地よさ、時間の素晴らしさは格別です。みぎわ館での生活で、一人もいいけど、みんなと一緒に過ごす時間も素晴らしいということをたくさん経験してもらいたいと願います。自分の事を心に留め、日々祈ってくれている仲間がそばに36人もいる幸せは、みぎわ館にいるからこそ気づき、感じられる特別なものです。そのことをいつも覚えて、毎日を感謝して過ごしていきたいと祈ります。

 

 先日、電話口で涙している1年生がいました。お母さんの声を聴いて、お家が恋しくなったようです。2年生たちが「大丈夫だよ」」と寄り添い、背中をさすっていました。そして、「自分が思っていた以上に家族を好きだと実感したんじゃない?」の声掛けに涙の1年生は大きく頷いていました。そう、そうなんです。家族への感謝、親から受けている無限の愛情、生まれてきたことへの喜び……みぎわ館での生活でそのことに気付き、それがこれからを歩む大きな力となっていくのです。