のぞみ寮通信

のぞみ通信

2020/05/14

寮長日記「医療従事者はヒーロー -バンクシーの新作-」

  「医療従事者はヒーロー -バンクシーの新作-」


2020年5月14日(木)  寮長  東 晴也


 本当ならGW明けの敬和のキャンパスは、6月初旬開催予定のフェスティバルに向けた練習風景一色になる。放課後になると生徒はそれぞれの持ち場に散ってダンスの練習をしたり、駐車場でパネルを描いたり、演劇の台本を書いたり、衣装を縫ったり……。もちろん、普段の勉強、部活の大会、英検の準備、生徒会の活動、寮の役割……。まぁよくもこんなにいくつものことが同時に出来るものだと感心してしまう。それが今年は、まだない。そんな特別な年になった。
 『医療従事者はヒーロー』(毎日5/8)こんな新聞のコピーが目に留まった。英国を拠点に活動している匿名のストリートアーティストのバンクシーの新作が紹介されていた。「バンクシーの新作が6日、英南部サウサンプトン総合病院に届いた。新型コロナウィルス感染者の治療にあたる看護師がモチーフで、医療従事者への感謝の気持ちがこめられている。1メートル四方のモノクロ画には、小さな男の子が看護師の格好をした人形を手に遊んでいる様子が描かれている」とのこと。
 この絵画はバンクシーの公式HPで観ることができます。ぜひご覧ください。彼の本意はダ・ヴィンチ同様解らないが、私はこのメッセージを肯定的に受け取った。というのも、校医の山口先生(本校4回生)のお働きから本当にそう感じるからだ。この事態の中で、医学的な見地から、のぞみ寮が何をどう準備し対策すべきかを厳しく的確に指導して下さる。
 昨日、若い力士が亡くなった。若く体力があっても感染後、亡くなっていく現実がある。緊急事態宣言の一部解除を前にして、科学に裏付けられた知性をもって、全てをご存じの神様に祈りながら最善の準備をして行きたい。