のぞみ寮通信

のぞみ通信

2020/04/14

寮長日記 2020年4月13日(月)

  「イースター(復活祭)にcovid-19を想う」


寮長  東 晴也


 たいていのキリスト教会の日曜礼拝に行くと「使徒信条」を会衆一同で朗読(告白)します。クリスチャンが信じていることを皆で表明し、礼拝の中で確認するのです。その冒頭の一文は「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず」です。クリスチャンが信じている神様は、天地の造り主であられ、全能なお方だということなんですね。
 昨日は、イースター(復活祭)でした。キリスト教会において最も大きなイベントの一つですが、のぞみ寮では「寮クリスマス」はあっても「寮イースター」はありません。何故かは知りません。イースターは、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」が開催日なので、はっきり言ってわかりづらいのかもしれません。でも、「使徒信条」には、クリスマスに関わる文言より、イースターに関わる文言の方が圧倒的に多いです。つまり、クリスチャンにとって、大切な内容がイースターの出来事の中にたくさん込められていると言ってもいい。その内容を一言で言うと、「十字架と復活」です。
 私たちをなんとかして救いたいと願われている神様が、御子イエス様を通して私たちのために最大の愛を示して下さった。この出来事を間近で目撃し、体験したイエスの弟子たちは、その後、命がけで伝道し、今日の欧米を中心にキリスト教世界が出来上がっていくわけです。
 このことが本当に分かったら多分何も怖いものはなくなります。新型コロナウイルスなど怖くもなんともない!だって全能の神が命がけで私を愛して下さっているのですから。
 世界がcovid-19という嵐の中で揺るがされている今、私たちは揺るがないものに繋がっているという事実にあらためて気づきたいのです。
 「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます」(コリントⅠ 10章13節)