のぞみ寮通信

めぐみ館

2020/02/26

めぐみ館 42号「実りある2月の生活」

 この頃は、1.2年生だけの生活リズムにも慣れ始めました。2月は、3年生が居ない寂しさを感じながらも、卒業の祝福に向けて学校・寮での取り組みで、慌ただしい毎日を過ごしています。英語検定にチャレンジするめぐみっ子たちも多くいます。また定期テストも目前。併せて1年生を迎えるための部屋替えも行われます。いろんなことが同時進行で行われる2月は、実りの多い月です。忙しさの中に大きな成長があるとめぐみっ子たちの活動する姿から感じます。「一番近くで成長をみてくださった3年生のみなさんに安心して卒業してもらいたい」と卒業の祝福のために,心を込めて準備をしている2年生の言葉にエネルギーを感じます。リードする2年生の表情からは,いきいきした頼もしさが伝わってきます。

  新一年生を迎えることを今から心待ちにしているめぐみっ子たちです。出会いの日を思いながら迎える喜びをそれぞれに語り合いつつ過ごしています。「先輩からしていただいたことはもちろん。してもらったらうれしいだろうなと思っていることは,どんどんしていきたい!」今から準備,工夫している様子はうれしい事です。出会う前からすでに出会っている私たちであると感じます。

 慌ただしい日々にしんどさを覚えることも多いですが,仲間たちと,幸せの実感を存分に味わってほしいと祈ります。一つひとつの出来事,目の前の課題に誠実に取り組み過ごしていきたいとあらためて感じます。(小菅)

 

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新しい出会い~1年生を迎える喜びを胸に~部屋替えから

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スィーツな夜

 2月のキッチンからは、甘い香りとにぎやか声があふれます。「皆さんでどうぞ!」と館内放送も流れます。作っているめぐみっ子も、食べるめぐみっ子もみな笑顔です。側で見守りながら、私も笑顔がこぼれます。

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 美味しい羊羹をいただきました。ガラスの器を茶器にして抹茶を点てていただきました。 

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礼拝のお話

「柔らかくされた心」 1年 T・T

 敬和に来てから人の温かさを感じるようになりました。私はもともと人と絡むことがあまり好きではなく、一人が好きでした。女子特有のグループも好きではありません。私と母には「人ぎらいセンサー」と呼んでいるものがあります。第一印象で「あの人ムリ」と思った人とは徹底的に関わりを持たないようにしていたのです。私の「人ぎらいセンサー」に引っかかった人は、勝手に全員敵だと思っていました。もちろん敬和に来てからもみんなをすごく警戒し、一定の距離で付き合っていけばいいと思っていました。でも、人に対してカチカチだった私の心はこの一年間でだいぶ柔らかくされました。

 入寮から今までたくさんのことがありました。楽しいこと、うれしいこと、おもしろいこと、さびしいこと、つらいこと、苦しいことなど本当にいろいろです。一つひとつの出来事を今思い出すとどんな時も隣に寄り添ってくれる人がいました。一人で泣いていた時、無言で肩をさすってくれる先輩がいました。一緒に変なことをしたり行ったりして大爆笑してくれる友達がいました。私が疑われている時信じてくれる仲間がいました。私が悩んでつぶれそうな時「どうしたん?大丈夫?」と声をかけてくれる人がいました。私は今まで「大丈夫?」と聞いてくれた人に対して「大丈夫だよ!」と返しながらも「どうせそんな事思っていないくせに」とひねくれていました。でもここで約一年間かけて柔らかくされた私の心は「大丈夫?」という言葉や言ってくれる人の温かさにやっと気づきました。そして今まで「大丈夫」しか返してこなかったけれど、この人が本当に心配してくれているのだと気づくと強がっていた心もほどけ「大丈夫じゃない」と助けを求められるようになりました。

 人の温かさを感じていく中で「人ぎらいセンサー」も発動しなくなり、初めて会う人にも前ほど警戒をしなくなりました。この話を母にすると「これだけでも敬和に入れて良かった」ととても喜んでくれました。これはここにいる皆さんのおかげです。ありがとうございます。

 4月から1年生が入って来て私たちは先輩になります。私も、私がしてもらったように寄り添い、温かい言葉をいっぱいかけて寮生活を楽しんでもらえるようにしたいです。

 

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 20日の夕礼拝は、2年生Mさん・Yさんのトロンボーンとピアノの奏楽で始まりました。いつもとはまた異なる雰囲気で守る礼拝の時でした。

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