自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2020/02/11
今朝は今月の献金先 JOCSを紹介します。
日本キリスト教海外医療協力会は「医療を通じて、愛を世界に」を合言葉に、すべての人々の健康といのちがまもられる世界をめざす日本で最も古いNGOです。
より貧しく
弱い立場に置かれた人々への保健医療活動のためにさまざまな活動をしています。特に医療医薬品の提供や、人材育成、医療スタッフの派遣などその活動は多岐に及びます。
以下、JOCSのウエブから紹介します。
JOCSのルーツは、1938年に行われた中国大陸での医療活動にさかのぼります。
当時、日本軍の侵攻によって難民が多数出るなど、中国の人々は苦難を強いられていました。
その窮状を見かねた日本人牧師の呼びかけに応じて、医師や医学生、看護師等による医療チームが大陸に渡り、協力活動を行いました。
戦後、その人々も含めたクリスチャンの医療従事者が日本各地から集まり「日本キリスト者医科連盟」を結成し、医療奉仕活動を始めます。
1958年、アジアの医療従事者を研修のため日本に受け入れることを表明したことに端を発して、海外から保健医療従事者の派遣や研修支援の要請が続きました。
それらの要請に応えるため、JOCSは1960年に設立されたのです。
JOCSは、日本がアジアの人々に対して犯した戦争への深い反省に立ち、和解と平和の実現を願って設立されたのです。
JOCSから海外に派遣する保健医療従事者を「ワーカー」と呼んでいます。
ワーカーの職種は、医師・栄養士・看護教師・看護師・障がい児教育専門家・助産師・保健師などです。
近年は、理学療法士や作業療法士など障がい分野のニーズも高くなっています。
先日亡くなったペシャワール会現地代表の中村哲医師はJOCSからパキスタンに派遣されたワーカーでした。
JOCSの活動のもう1つの柱となるのが奨学金事業です。
保健医療を学びたいと願う人たちに奨学金を支給することで、その地域の保健医療レベルの向上に協力しています。
優れた外国人医療チームも緊急の時には必要ですが、JOCSではその国や地方の言葉や文化や風習を十分理解しているスタッフが長期的には必要だと考えています。
地元にとどまり、その地域の人々のために働きたいと願う人を奨学生として選ぶようにしているということです。
JOCSを知らなくても使用済み切手運動を知っている人は多いのではないでしょうか。
JOCSは、1964年に日本では初めて、使用済み切手による国際保健医療協力活動を始めました。
使用済み切手を10㎏にパックします。
それを売るのです。
切手収集はとてもいろいろな集め方があるそうです。
花の図柄を集める人や、乗り物の切手を集める人はもちろんですが、一種類の切手の消印に注目して一年分のスタンプを集めるといったやり方もあるのだそうです。
コレクターはこの10㎏パックをオークションで競り落とし大量の切手の中から自分の集めている切手を探し出すのが楽しみなのだそうです。
この使用済み切手の売り上げが活動資金になります。
この資金をもとに医薬品を用意したり、ワーカーを派遣したり、奨学金にするのです。
日本の切手は印刷技術が優れていて世界的にも人気です。
最近はメールやメッセージといった手段で連絡を取ることが多く、切手を貼って郵便物をやり取りすることも激減しています。
使用済み切手を集めることも難しくなっています。
JOCSは、使用済み切手だけでなく、書き損じハガキ、外国コイン、古本などをアジアやアフリカの保健医療協力のため、役立てています。
使用済み切手ができることを紹介します。
5,000枚あると 約1,800円に換金できます。
タンザニアで1年分の看護学校の教科書代になります。
22,000枚あると ウガンダで助産師学校の1か月分の学費になります。
80,000枚あると バングデシュで理学療法の技術や理論を学ぶ研修費用になります。
JOCSの使用済み切手運動は、多くの個人切手収集家に換金をお願いしているため、業者による買取よりも高額となり、集められた切手の価値も相対的に高くなります。
私が初めて国際貢献に参加したのはこの使用済み切手運動です。
小学生の時でした。
「小学生の私にもできることがあるのだ」と張り切って家中の手紙やはがきから切手を切り取ったことを覚えています。
それは習慣となり現在も続いています。
敬和学園では毎週木曜日に礼拝で献金を献げています。
小さなことでも私たちにできることがあります。
小さなことを毎週繰り返し重ねていく尊さがあります。
今日の聖書箇所では「喜んで献げる」ではなく「満ち満ちた喜びがあふれ出て」と書かれています。
私たちもそれに倣って「喜びを献げる」学園生活を送りたいと思います。