のぞみ寮通信

光風館

2019/12/12

光風 63号「朗報です!」

kofu0063_00

 朗報です!12月9日、光風館3年生全員の進路が決まりました。最後の最後まで合格かどうか不安だったN原君。何度も「大丈夫だって」と励ましても、どうしてもネガティブな感情がわいてくるのか、「でも・・・。だって・・・。もし・・・。」なんて言葉が返ってくるもんですから、私も不安になっていたんです。しかし、これで一安心です。

 それでも振り返ってみると、何人かは本当に不安でした。入試が終わって、「落ちました・・・。」と結果が出る前にあきらめて帰ってきた光風生が二人もいました。それも本人たちの予想は外れて合格!自分の実力ではダメだと、あきらめ半分で受験に挑んだものもいました。それも合格!

 しかし、私の一番驚いたのは双子のT君です。これまでに、大学受験に行って、色んな逸話が誕生しています。その逸話は伝説として語り継がれていますが、彼も間違いなくそうなります。過去の例ですと、複数ある大学の校舎の間違った校舎の最寄り駅で降りてしまい、大雨の中、傘もささずにずぶぬれになり死に物狂いで走って面接時間に何とか間に合い、自分のすべてをかけて、まさに必死で面接を受け、ダメだろうと言われていた大学に合格した先輩もいます。また、面接の最後に「僕をこの大学に合格させないと後悔しますよ」なんてことを最後のアピールで言い、合格した者もいます。

 で、T君ですが・・・。面接の最後に面接官からの「何かアピールすることはありますか?」という問いに、ポッケに入っていたコインで手品をしたというじゃないですか。しかも、私がこの話を聞いたのは合格の書類が送られてからです。周りの友人には話していたそうなんですが、聞いた友人たちは「終わったなコイツは・・・。」とひそかに思っていたらしいんですよ。しかし、これを聞いた私は、彼の度量の大きさに何よりも驚きました。面接の本番で、いくらマジックが好きだからと言って、そのマジックを披露できるでしょうか?もうここまで来たらただ者じゃありません。そしてそんな大それたことをやってきたというのに、合格通知が来るまで不安な顔を全く見せないで、ひょうひょうと過ごしているんです。面接をした大学の先生も間違いなく驚いたと思います。私が面接官だったらどういう結果を出したでしょうか?大学の合否判定会議の目玉の受験生になったことは間違いないと思います。さすがにこの度胸は寮生活で養われたものですとは言えません。彼に与えられたタラントであると私は思っています。それを土に埋めるのではなく、数倍にして大事なときに力を発揮したと私は信じたいです。全員合格でとにかく一安心。残されたここでの生活で、自分たちにしかできない敬和生活を過ごしてほしいものです。

 

 

 

kofu0063_01 kofu0063_02 kofu0063_03 kofu0063_04 kofu0063_05 kofu0063_06 kofu0063_07 kofu0063_08

kofu0063_09 毎年恒例です。1年生は寮クリスマスの飾りつけの準備に入っています。光風館に与えられたテーマは「深海魚」なんで?って思いました。そしてただいま深海に沈んだ沈没船を作成中とのことです。毎年、この作業を手伝うとか手伝わないとかで男子寮の1年生はぶつかるんですが、今年の光風館1年生のチームワークは最高です。こういう行事ごとにいつも後ろ向きのR雲君も、なんだかんだで参加しています。この作業を通していいチームを作ってほしいものです。