のぞみ寮通信

のぞみ通信

2019/10/28

のぞみ通信 2019年10月28日 第249号

委員会テーマを決める、新 行事委員のみなさん

委員会テーマを決める、新 行事委員のみなさん

 

 

< 寮生リレー  ◇ 世代交代 ◇ >

 
【のぞみ寮全体テーマ】
 「 篝火 ~のぞみの湯~ 」 H.K(光風館2年 長野県岡谷市) 
 今年ののぞみ寮のテーマは、「篝火~のぞみの湯~」です。このテーマは、運営委員長会議で話し合いを重ねて決めました。話し合いでは、どのようなのぞみ寮にしたいかを考えました。家のような場所、笑顔が溢れるのぞみ寮、楽しくて居心地が良い寮、帰ってきたくなる場所など、多くの意見が出ました。これらの意見から「温泉」を連想しました。
 「篝火(かがりび)」は一つだと小さな火でも、その火がたくさん集まれば大きな火になるという意味です。ここにいるみなさんの火の大きさは人それぞれですが、集まり支え合い、助け合えば大きな火になるはずです。火が大きくなれば、のぞみ寮もどんどんあたたかい場所になると思います。篝火のように、ここにいるみなさんも支え合って、明るくあたたかい寮を築いていきましょう。
 
 

【光風館テーマ】
 「 心~愛と勇気と友情と~」 H.K(光風館2年 長野県岡谷市)
 今の光風館51回生には、多くの課題があります。欠食、遅刻、夜の過ごし方……。挙げたらきりがありません。しかも、個性がとてつもなく強い人たちの集まりでもあります。そのような中、館テーマを決めるミーティングは当然とてつもないミーティングになりました。意見は出るものの、話を聞かない人がいたり、お菓子を食べる人がいたり。何度注意しても関係のない話をし始める人など、これも挙げたらきりがありません。しかし、そこで「愛と勇気と友情!」とS.S.君が発言しました。すると、「それ、いいじゃん!」と周りが賛同し、その時を境にミーティングがものすごい勢いで進み始めました。
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光風館 新テーマ発表

 話し合いをしていくうちに、僕たちに足りないものは何かという話になりました。「思いやりが足りないのでは?」という意見が出て、館テーマが決まりました。
 今年の光風館の館テーマは、「心~愛と勇気と友情と~」です。テーマの「心」には色々な意味を当てはめることが出来ます。愛と勇気と友情を当てはめて、今の光風館を変えていきたいと思っています。愛では、思いやりや愛情を持って人と接することを意識して生活すること。勇気では、努力する勇気や挑戦する勇気を持つこと。友情では、言い合いや喧嘩を恐れず絆を深めていこうと思っています。
 そして、最後に「と」が付いているのは、愛と勇気と友情をクリアした後のことを考えての「と」です。目標を達成したら次の目標を立てて、常に高い向上心を持ち続けたいと思ったからです。僕たちがこの先の「と」の後にどれだけ新しい「心」を付け足していけるか、みなさんどうかあたたかい目で見守ってください。
 
 

【めぐみ館テーマ】
 「 まるーっ! 」 Y.M(めぐみ館2年 大阪府大阪市)                    
 今年のめぐみ館の館テーマは「○(まる)」です。みなさんは「○」と聞くと、嬉しくなりませんか。私は嬉しいです。例えば、テストを返してもらった時、〇が多ければ多いほど嬉しいですよね。逆に×をたくさんつけられると、否定された気持ちになり悲しく、悔しくなります。これは日々の私たちの生活にも言えることではないでしょうか。例えば、誰かに不満を持ってしまった時、私たちはついついその相手に×をつけてしまいます。みなさんにもそういう経験があるのではないでしょうか。でも、それでは寂しいと感じます。本当は、みんなには良い所があり、みんな「○」なのです。それはここに居る誰もがです。だからこそ、私たちはそれぞれの良い所を見つけ合い、「○」をたくさん付け合える、そんな館でありたいという想いを一番に込めました。
 また、私たちめぐみ館の2年生は、いろいろな事情で13人から9人になりました。他の三館と比べても、めぐみ館の1・3年生と比べても、圧倒的に少なく、委員会や館の仕事で人手が足りないことも多く、困ることばかりです。心細く思うこともたくさんあります。ですが、そんな私たちには、頼もしい1・3年生がついています。私たちが困っていれば、手を差し伸べて助けてくれます。私たちが心細い時は、ここに自分たちが居るということを示してくれます。そんな風にみんなで手を取り合って、欠けている部分が無い、綺麗な「○」を作ってきました。
 これからも、ここに居られなかった51回生4人の手も離さずに、この「○」をどんどん大きく、丈夫に、そして温かいものにしていきたいです。
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新テーマを発表するめぐみ館

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51回生のぞみ寮運営委員のみなさん

 
 
 
 
【大望館テーマ】
 「 循環」 T.H(大望館2年 新潟市西区)
 大望館のテーマを考えるにあたり、51回生で学年に無いものを学年全員の目標にしようと、話し合いました。51回生の目標はみんなで団結出来る学年にしようと決め、それにちなんだ大望のテーマが「循環」です。
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大望館 新テーマ発表

 この循環には、二つの意味があります。一つ目は、循環を血液が循環することに見立て、それぞれが自分の役割を理解し、みんなで大望という一つの体に血を流そうという意味です。
 二つ目は、寮に入れてもらったことを家族に感謝して、先輩と寮務教師から学んだことや大望館で経験したことを後輩たちに伝えていきたいという思いです。
 これまで51回生はミーティングでは人数が集まらず、テーマ決めも真剣に参加する人がいなく、51回生と一括りにするにはまとまりが無さすぎました。ポスターもさっきできたばかりのものです。でも、今までと違うのは、このポスター書きに関しては、51回生全員が積極的に参加して作り上げたことです。団結の兆しが見えた気がします。隣で、礼拝の話を考えながら感動しました。
 「循環」を大望のテーマとして、口だけにならないように心にとどめていきながら生活したいです。
 
 
 
 
 【みぎわ館テーマ】
 「幸せ。(しあわせとは)」 H.A(みぎわ館2年 新潟県長岡市)
 今年のみぎわ館の館テーマは「幸せ。(しあわせとは)」です。このテーマには三つの意味が込められていて、様々な読み方が出来ます。
 一つ目は、輪という意味です。「幸せ。」の「。」は「輪」を表しています。「幸せ+。(輪)」で「幸せと輪」と読みます。仲間の輪がたくさん広がり、館全体が楽しく幸せな雰囲気で包まれてほしいという願いを込めました。
 二つ目は、幸せとは何かという問いです。51回生で館テーマを決める話し合いをした際、自分たちはどんな館を目指すべきか話し合いました。たくさん時間を費やした結果、楽しくて幸せに生活出来る寮が一番いいという結論に達しました。では、楽しくて幸せな寮生活とは、どうすれば作ることが出来るのでしょうか。私たちもまだ分からず、模索しています。しかし、この模索に意味があると私たちは考えました。今は「幸せとは?」と模索していても、卒業のとき「幸せ。」と言い切れるように、たくさんぶつかり合いながら自分たちだけの幸せの形を見つけていきます。
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テーマについて話し合うみぎわ館

 そして、三つ目に「幸せとは」の「とは」を「永久」と表すことで、みぎわ館で見つけた幸せが永遠に続いてほしいという願いを込めました。せっかく見つけた幸せをその場限りにしてはもったいないと思います。51回生が作った幸せの輪は、卒業後もみぎわ館の後輩に受け継いでほしいと思います。卒業後にみぎわ館の仲間と遠く離れ離れになっても、自分達で作った幸せの輪で、ずっと繋がっていられるようにしていきたいです。
 実は館テーマを決める際、なかなかよい案が浮かばず、何週間も経ってしまっていました。そんな時、2年生のA.K.さんがふと歌ったのが「back number」の「瞬き」でした。私達はこの歌の歌詞に共感し、テーマ決めがどんどん進んでいきました。
 敬和は自分探しの学校です。だからこそ、自分の弱さを見つけて戸惑うこともあります。そんな時、大切なみぎわ館の仲間に降りかかった雨に傘をさせるだろうか、つまり試練に一緒に立ち向かえるだろうか。今まで沢山の試練を乗り越えてきた私たちなら、どんな困難にでも立ち向かえると思うのです。試練を乗り越える中で、色んな幸せの形を見つけることができると思います。その幸せは瞬きもせずに目を凝らしても、見つかる類のものじゃないかも知れません。だからそばにいつもみぎわの仲間がいて欲しい、そう思える館作りをしていきます。みぎわ館の幸せの輪が他館にも広がっていくように、私たちは「幸せとは。」と問い続けます。
 
 
 

◇ 新しい仲間を迎えて◇
「 光風館の一員として」N.K(光風館1年 新潟県加茂市)
  僕が光風館の寮生になってから、約一ケ月が経ちました。この一ケ月間の寮生活で感じたことを紹介したいと思います。
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光風館の仲間と会話するNくん

 9月上旬。期待と不安を胸に光風館に来ました。新しい生活に対し、友達が出来るか、うまくみんなと馴染むことが出来るかなど、たくさんの不安を感じながらのスタートでした。
 最初は、寮の規則や生活スタイルが分からず戸惑っていましたが、光風館の同級生や先輩達が積極的に声をかけてくれました。さらに、1年生は僕の入寮パーティーを開いてくれました。それまでの不安が消えていくと同時に、寮生活に対する期待感が高まっていきました。
  寮の仲間や先輩達はとてもフレンドリーで温かさを感じさせてくれます。まだまだ寮生活には慣れていないし、これからいろんなことがあると思います。でも、光風館の仲間がいるので、みんなと一緒に頑張っていきたいと思います。
 
 
 
「与えられた一日一日に感謝して」H.K(めぐみ館1年 福島県郡山市)

めぐみ館で自己紹介するHさん

 私は夏休み明けから敬和に転入して、のぞみ寮に入寮しました。もう二ケ月になります。敬和に来て一ケ月が経った三連休に、実家に帰りました。するといろんな人から「元気になったね。明るくなったね。以前と全然違うね」と声をかけられました。たった一ケ月で私は変わったのだと実感しました。敬和に入った頃は、学校に行けなくなったらどうしようと不安な気持ちで過ごしていました。そんな時、1年生や先輩方、寮の先生方に励ましてもらったり、悩みを聞いてもらったりしました。「少しずつ変わっていこう。敬和でなら頑張れるかもしれない」と前向きな気持ちになることが出来ています。
 今も毎日が上手くいっているわけではなく、悩んで考えて相談しながら生活しています。今すぐに変わることは出来ないけれど、一日一日を大切に過ごして、敬和で、のぞみ寮で、自分なりの答えを見つけたいです。
 
 
 
 

教師からの一言   みぎわ館担任 森口 みち子 
 ナイト入試説明会の労作募集の告知する前にポスターを館内に張り出しました。二時間後、気付いた時には労作募集の5名枠どころか、希望が10名を超えていました。枠外にまで名前が書かれていました。学年関係なく。みんなが寝静まった夜、私はこれに気が付きました。感激して涙が出ました。
 いつもこうやって寮生は惜しげもなく、それぞれの持っている素敵な力を貸してくれます。労作もそう、個人的に困っている時もそう、いろんな場面で「私やるよ」と笑顔で声をかけてくれます。仲間の輪の中で、当たり前に自然に助け合い、それが互いにとって嬉しいこと・幸せなことであることを日々体感しているのでしょう。隣人を愛せるのぞみ寮生達、先輩の姿を見ながら、仲間と関わり合いながら、隣人を愛せる人に育ち合うのぞみ寮生達に心振るわされない日はありません。
 10月から始まっている世代交代。これからのみんなの活躍と成長が楽しみです。共に歩める喜びを味わい、祈り、一日一日を大切にしていきたいと願います。

50回生のぞみ寮運営委員 1年間お疲れ様!