毎日の礼拝

毎日のお話

2019/09/12

與那城 初穂(聖書科)

マルコによる福音書 4章30~32節  弟は中学の頃、姉の私と比較されて辛かったと、最近本人から聞いた。彼は、自分が認められていないと思っていた。社会には何かのものさしがあり、その中には偏見のものさしもある。『けんちゃんのなぞ』という絵本では、人との違いでじめにあっている少年が、いじめる側とされる側の立場を知って乗り越えようとする。今日の聖書にある「からし種」は、役に立つ所もあるが、浸食していく困った点もある。困った力は、決められているものさしを乗り越えていこうとする力だ。先入観で決めず、ものさしを乗り越えようとする時、認められる事がある。イエスが神の国のたとえにからし種を使ったのは、この点からだ。