自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2019/06/26
ソフト中華麺(ちゃんぽんスープ)・春巻・ナムル・牛乳・バナナ
「ちゃんぽん、ぽっちゃん」向かいの席に座る生徒が呟いた。そして、言った自分で気恥ずかしくなったのか、私の方をチラリと見て「ふふっ」と笑った。麺を袋から取り出し、ちゃんぽんスープの中に投入するこの一連の流れの表現を、彼女は「ちゃんぽん、ぽっちゃん」に託したのだ。
以前にも一度、ランチレポートの公の場をお借りして私のちゃんぽん愛を発信させていただいたことがある。くどいようだが、改めて。なぜなら、あの日から今日のこの日までの間に、私は、ある希望と落胆の道を歩んできたからだ。1年前の冬だろうか。新潟のモツ鍋屋さんに行った。元福岡県民のくせにこれまで食べたことがなく、その日が記念すべき私のモツ鍋デビューの日となった。お店のおばちゃんは福岡の方で「あんたも福岡の人ね。どこから来んしゃったと?県人会あるけん、入らんねっ」っと勢い良く声をかけてくださった。正直、モツの味は覚えていない。私の心は〆として出てきた「ちゃんぽん」に奪われていた。一筋の希望の光。お店の人に話しかけるのは得意ではないが、私はすがる思いでこの麺の入手先を尋ねた。だがしかし、希望はすぐに打ち砕かれた。「売っとらんけん、全部取り寄せったい」
今日のランチは、ちゃんぽんスープと、見る者を幸せにするというあの黄色い麺。どなたか、ちゃんぽん麺を新潟で販売されませんか?「ちゃんぽん、ぽっちゃん」というあたたかな、そして幸せなフレーズを呟くことができる、という特典がもれなくついてきますよ。
(M.A)