自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2019/06/21
サプライズパーティー大成功！！
実習生と共に生活をした3週間。めぐみ館生でもあった“H先生”と過ごした3週間は、めぐみっ子にとっても、“H先生”にとっても、そして私にとっても恵みの時間となりました。“H先生”は、私が寮務教師としてめぐみ館で働く機会を与えられた時の最初の3年生でした。寮務教師としてスタート仕立ての私をいつも励ましてくれる存在でした。そんな彼女が実習生として帰ってくることは、大切な娘を迎えるような大きな喜びでした。
めぐみっ子たちも、夜のひと時は、“H先生”との交わりをとても楽しみにしていました。めぐみ館で過ごす最後の夜は、3年生中心にサプライズパーティを企画していました。讃美歌を共に歌い、ゲームに興じながらにぎやかなで笑顔あふれる時間を過ごしました。“H先生”からは、ピアノ演奏のプレゼントの時もありました。ステキな演奏にうっとりのめぐみっ子たちでした。
共に過ごした3週間の時に感謝して、心も体も健康で、一人ひとりの毎日に恵みが多くありますようにと祈ります。今週は、部屋替えです。また新たな気持ちで過ごしていきましょう。（小菅）
※記載の写真は、すべてサプライズパーティの様子です。
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（実習生・S.H先生の礼拝のお話から）
私は今大学生です。大学生の生活は寮とは違い門限もなくケータイ禁止などのルールもありません。食べるもの着るもの髪の毛の色も自由です。こんなにも自由に暮らしている私ですが、ふと敬和での不自由が恋しくなることがあります。敬和には不自由という自由があります。ケータイ禁止なのも私は羨ましく感じます。世の中のたくさんの人がケータイの画面というとても小さな世界に縛られて生きています。私もそうです。１日の大半をケータイの画面の前で過ごすという人なんてざらにいます。世界はもっと広くて面白いことなんてたくさんあるのになんて不自由なのだと思います。と、思いながら私は毎日ユーチューブを見て時間を無駄にしてしまいます。愚かですね。みなさんにはケータイが使えないぶん、普通の人がケータイに縛られている時間を好きに使える自由があります。羨ましい。選択肢が多すぎることは時に不自由です。
今、世の中は膨大な情報と膨大な選択肢があって一つのことに深く取り組んだりすることが少なくなっています。浅はかな知識が大量にあってもなにも身になりませんよね。本当の豊かさや学びいうのは一つのことを追い求め、限られたものの中で工夫している時に生まれるのではないでしょうか。テスト期間に追い詰められると色々面白いことを思いつくのと同じ感じです。大学生になると学校終わりに出かける場所もたくさんあります。もちろん友達とご飯に行ったり買い物に行ったりすることも楽しいですが、敬和で放課後どこにも出かけられず友愛館や畑で、自分たちで遊びを考えてバカみたいに遊んでいたクリエイティブさが恋しくなります。
私は敬和生時代いかにみんなが考えつかないことをやるかに命をかけていました。クロックスで蹴鞠をしたり、畑に落とし穴を掘ったり、野草を食べたり、鍵盤ハーモニカを持って歌って歩いたり、テスト勉強中にホールで日本史の教科書に出てくる儀式を再現したりしていました。不自由な中で見つけ出した小さな自由はとても幸せなものです。なにも無い中でクリエイティブに過ごした日々は4年経った今でも鮮明に覚えているし、今でも笑えるし私の生きる上での糧になっています。
私はデザインというクリエイティブな分野を勉強しています。なぜ私がこの分野に進んだかというと生活の身の回りのものに対して受け身でいるより、能動的に携わった方が人生は何倍も豊かになると感じたからです。例えば、家具は買うよりも自分で作ったほうが愛着はもちろん木材の知識、加工法など様々な学びを実感として得られ、世界が広がります。このようにみなさんも何事にも能動的に、クリエイティブでいてほしいなと思います。言われたことをこなすだけの生活なんて、この不自由な敬和においてなんてつまらないのでしょう！今つまらないと感じている人は自分で何か思いつく必要があると思います。不自由の中で生まれるクリエイティブは世の中の自由に暮らしている人が考え出すことより、独創的でオンリーワンで尊いです。みなさんにはその面白いことを生み出せる自由があります。それを生み出す時に失敗したって笑われたっていいのです。面白いことをたくさん生み出してこの不自由な敬和生活を超楽しく過ごしてほしいなと思います。みんなが毎日の生活をひたむきに頑張る姿はとても愛おしく感じました。
