のぞみ寮通信

めぐみ館

2019/05/11

めぐみ館 7号

大切な人を思いながら…

megumi007_01 寮祭に関する写真を添えて連続で掲載しましたが、毎年寮祭の活動を通して2年生のチームワークが深まることを感じます。今回もそうでした。やるべきことは,丁寧に心を込めて取り組む2年生ですが,どこか遠慮し合ってミーティング内で、積極的に話し合いが行われることは今まであまりありませんでした。寮祭の準備は、新学期早々からスタートしました。1年生との練習期間は1週間と限られています。それぞれに担当を決めて責任を持って取り組んでいました。「順調です」「1年生が一生懸命に取り組んでいる姿がうれしい」と2年生からは、問題なく進んでいることを伝えてきます。寮祭前にリハーサルが行われますが,各館の3年生ブロック長、行事委員長のからのアドバイスをもらう時でもあります。緊張の2年生です。リハーサルが終わった夜、2年生からミーティングの申し出がありました。けれども、ミーティングに集まってくる2年生は全体的にどんよりとした表情です。でも私は、「よし!ここから,いよいよはじまる!」と心の中でワクワクしていました。リハーサルの振り返りをし、3年生からのアドバイスを活かせるよう意見交換が始まりましたが、ポツリ、ポツリと発言があるものの、重い空気が漂います。沈黙になることも……。しかし一つ一つの確認を、互いの表情を見ながら,意見や思いを積極的に話し始めました。

megumi007_02言葉が強くなる場面も多くありました。どれも1年生が楽しく、輝いてステージに立てるために発信される言葉。思いを込めて取り組んでいるので、譲れないこともありましたが、目標は皆同じ。大切な1年生のために熱いミーティングを進めていました。私はこのミーティングを見守ることに決めていましたが,漂う空気が熱くなっていく瞬間を感じた時は何とも言えない思いがこみ上げてきました。3年生の温かい応援の下、寮祭本番を終えた舞台裏の様子は,やり遂げた満足感で1年生も2年生もキラキラしていました。2年生は,大切な1年生を思いながら取り組んだ活動ですが、しんどく思うことを仲間と考え、乗り越えることが満足感、充実感につながっていくことを実感することができたと思います。次のステップに向けての大きな力となることを確信しています。
 3年生のHさんが礼拝で「元気な時,調子のいい時は周りに人がたくさんいますが、本当に苦しい時に側にいてくれる人は少ないです。私はそういう人を大切にしたいと思うし、私も自分の大切な人が苦しんでいる時に隣で支えられる人になりたいです。苦しい時こそ支えあって、助けあって過ごせる寮を目指していきたいですね。」とお話してくれました。
 ゴールデンウィークが終わり,めぐみ館もにぎやかな生活に戻ります。共に過ごす大切な仲間を思いながら一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。(小菅)

※チャペル脇の菜の花畑、グランドの八重桜は満開です。

 

 

 

寮祭当日~準備編~

 2,3年生がメイクをして仕上げてくれます。メイクをしてくれる先輩と話しながら、緊張も少しほぐれていきます。さぁいよいよ本番。

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ゴールデンウィークの夜は…

 ゴールデンウィーク中も部活動等で過ごすめぐみ子ったちの夜のひと時は、めぐみ館、みぎわ館を互いに行き来しながら(DVD鑑賞,山菜天ぷらパーティー等)過ごしています。昨年に続き新潟名物作りも行いました。私事ながら、新潟県出身の私も“笹ちまき”を作れるようになったのは、つい最近のことです。“笹ちまき”は新潟の季節の食べ物ですが、恥ずかしながら、作ってもらったものを食べることが当たり前の私でした。“生徒たちにも作って味わう楽しさを伝えたい”と思ったのが作り始めのきっかけです。自分たちで作った物は、より一層味わい深いものです。仲間と作った物であればおいしさ倍増です。(食べる専門のちゃっかり女子もいました…)ゆであがるのが待ちきれない女子たちでした。保存食でもある“笹ちまき”ですが、50個近いちまきは,アッという間に口に運ばれ,残ったのは笹の葉だけ…。新潟ならではの体験を,また一緒に味わいたいと,次の計画を練る私です。(小菅)

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