のぞみ寮通信

光風館

2019/04/06

光風2号

 今週は新入寮生が来たので、書きたいことがいっぱいあります。で、いっぱい書こうと思ったら、そんなことより、とってもいい礼拝のお話を3年生がしてくれました。本人の許可も取れましたので、載せたいと思います。今後は、いい礼拝のお話があれば、同じように本人の許可を取って、紹介していきたいと思います。

 

礼拝のお話

3年生I・N君(兵庫県姫路市出身)

 「僕が僕でいれるわけ」

 とうとう新しい年度が始まり、51stは1つ上の先輩へ、50thは最高学年になりました。

 そして、今日、52ndが新たな仲間としてこののぞみ寮に加わりました。今日は、たくさんの意味で記念するべき、素晴らしい日だと思います。

 さて日が経つのは本当にあっという間で、自分が入寮したのが昨日だったのではないかと思ってしまいます。4月に入って、よく自分が入寮した頃を振り返ることが多くなりました。当時の僕は一言で言うと、自信家でした。きっと今でもそうなのでしょうが、「自分にできないことはない」と強く思っていました。しかしその心とは逆に、他者と話すことが苦手で、一つ一つの物事に対しての取り組みが分からない自分が本物でした。高いプライドだけが一人歩きをしていました。それなのに、根拠のない「やってやるぞ精神」があって、敬和生活で自分の人生を変えたいと願っていました。そして、敬和学園が自分を変えてくれると信じていました。

 最初の頃は、どんな出来事も刺激的で、勉強になり、楽しい日々でした。しかし、「慣れ」というのは恐ろしいもので、願い通りだった敬和生活が日常化していき、僕にとっての「当たり前」になっていきました。そんな頃、自分が15年間かけて積み上げてきた「僕」を壊す出来事が次々に起こっていき、崩れかけている「僕」を自分自身の力で積み直そうとしました。しかし、自分の考えや想いの小ささを知りました。 

 そんな時、崩れかけている自分を支えてくれたのが、当時の先輩であり、ここにいるみんなでした。僕は高いプライドがあるせいで、他者に頼ることをあまりしません。周りを信じ切れていなかったのです。しかし、そんな自分でも、最近他者に頼ることができるようになりました。敵だと思っていた友は、一番近くで僕を見てくれていました。それにもっと早く気づいて、助けてもらえば、楽しく生きることができていればと少し後悔しています。その後悔を知り、見つめ直して、友と過ごしている今の僕は幸せ者です。

 今後の敬和生活は、もちろん楽しい事も多いでしょう。しかし、それが当たり前ではなくなる日もいつか来ます。そんな時、きっとここにいるみんながあなたを助けてくれます。だから、あなたも誰かを助ける温かさのある存在であってください。何事も一度立ち止まって、よく考えるようにしてください。複雑な敬和、社会だからこそ、悩める人になってください。そして、真心を込めて、他者のために尽くしてください。今いるその臆病な自分を大切にしてください。それが寮生活を過ごすことなのです。慣れることによって良いことはたくさんありますが、「当たり前」に感動できる敬和生になってください。僕も最後の1年でたくさんの温かさや感動に出会っていきます。

 

 

 

【新入寮生出陣】

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【対面式】

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 入学礼拝が終わると、真ののぞみ寮生になるために、第一の関門です。それは、「対面式」 一年生は全寮生の前に出て、自己紹介をしなくてはなりません。自己紹介に加えて、クジを引きます。引いたクジのお題に答えます。1、デートするならどこに行きたい? 2、異性の好きなしぐさは? 3、もしも願いが叶うなら? 何故かコスプレして参上した数名の光風生。テンション上がりまくった上級生たちに大うけ。はにかみながらも自分を捨てて、頑張る姿を見て確信しました。君たちなら大丈夫。さあ次は寮祭です。その活躍に期待していてください。ちなみにただいまオリキャン中。新しい仲間を迎え入れて緊張していたのは1年生だけではありません。上級生も、ホッと一息。ちょっといつもより館内が静かなのは間違いなくその疲れからでしょう。