毎日の礼拝

毎日のお話

2019/03/15

土屋 由紀夫(社会)

マタイによる福音書 6章9~15節  私は36年前の1984年に、敬和に来た。ある先生の「主の祈り」の話に衝撃を受けた。最初に、日々の食べ物を与えて下さいと祈るのは、罪のままで、惨めな姿でも良いから、まず生きよと言っているのだ、と話されたからだ。30回生の生徒が卒業判定会議の2時間後、ガンで亡くなった。死の間際、卒業のために激痛を闘いながら課題を提出した彼に、卒業証書が授与された。彼の生き様は、私に最後まで生き抜く意味を教えてくれた。敬和で生徒が紡ぎ出す物語を見させてもらった私は、幸せだった。