毎日の礼拝

毎日のお話

2019/02/07

山口 和憲(聖書科)

エゼキエル書 16章4~6節  太宰治『ヴィヨンの妻』は生と死を描いた。また、中世の修道士は「メメント・モリ(死を覚えよ)」と挨拶していた。今日神から与えられた生命はあなたにしか使えないのだから、今日を精一杯に生きよという事だ。そうすれば、すべき事や備えられた道が見えてくる。聖書に証されている神は、誰にも目をかけられず、嫌われ、血まみれの私に「生きよ」と命じる神だ。生命あるうちに、内田樹氏が表現したように、自分だけの言葉を語り、伝え、生命力を上げ、代わりは効かない、そんな未来の自分をイメージしながら、今日一日を過ごしてほしい。